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北海道札幌国際情報高校:素敵な思い出をいただくの巻

2023.01.27(金) 12:00

10年ほど前に初めて訪れて以来何度も来ている北海道には、実はそれなりに強い想いがある。亡き母が「いつかは北海道に行きたい」と言いながら、結局はただの一度も新千歳空港に降り立つことなく旅立ったのだ。

達哉、富良野ってえらい綺麗らしいな!いっぺん行ってみたいもんやな!と常々言っていた彼女を、一度も連れていってやれなかった。ラベンダーの写真を見てもおそらく花の名前を言い当てることのできなかったであろう、つまり草花にはさほどの関心を持っていない彼女ではあったが、それでも一度でいいからラベンダー畑に連れていき、彼女を笑顔にしてやりたかった。

そんなわけで、『ユメタン』を北海道のここかしこの学校でご採用いただいていると知った僕は、アルクの人たちに北海道で勉強会を開こうと言い続けた。彼女の代わりに行ってやろうと考えたのだ。上記のとおり、約10年前に実現し、それ以来、年に最低でも3回は訪れている。富良野という場所に行ったことはまだないけれど。

コロナに北海道を訪れる機会を1年間奪われたが、昨秋からはまた北海道の先生方との勉強会を再開し、この冬も明日(28日)行うことになっている。せっかく北海道にいらっしゃるなら『新ユメタン』をディープに使っている生徒たちに講演をしてもらえないかと依頼され、北海道札幌国際情報高校を訪問した。機内で流れる「新千歳空港、気温はマイナス10℃」のアナウンスを聞き、腹筋にぐっと力を込めた。

北海道有数の進学校である同校なので、勉強そのものへの興味は高いものと思われるが、だからと言ってできるようになるわけではないのは言うまでもない。ただ、講演で申し上げたのだけれども、高い論理的思考力が要求される数学とは違い、英語の場合は勉強時間より復習回数がモノを言う教科である。

ワシャサホドアタマガヨクナイと思っている私のような人間でも反復回数さえこなせばできるようになるのが英語である。絶対にできるようになってやるぜというファイティングスピリットがありさえすればなんとかなる。

『新ユメタン』の効果的な使い方については著者の責任で話をし、瞬間英作文を目の前で披露したが、上記のファイティングスピリットだけは他人が植え付けることなどできないので、自分で人生を考えながらなんとかしなはれというなんとも頼りない話をした。概ね好評だったと担当の阿部先生から伺って胸をなでおろしている。

高1生への講演のあとは高2生。「ユメタン依存症」と書かれたオレンジ色のオリジナルTシャツを着た男子生徒がお礼の挨拶を述べてくれ、さらには素敵なプレゼントを下すった。これは大切にしよう。クラスの生徒たちによる寄せ書きである。

終了後は希望者による質疑応答会が行われた。それほど来ないんじゃないかと先生方も心配されていたが、どっこい30人ほどの生徒たちが別室に集まっていた。「DeepLなどがあるのにどうして英語をやるのだと思いますか」「大学受験勉強、どうしてこんなものをしないといけないんでしょう」「どうして教員になったのですか?」「私がリスニング力を伸ばせないのはどうしてですか?」「なぜ『ユメタン』を作ったのですか」「後悔がエネルギーになると仰いましたが、もっと詳しく教えてください」などなど、多くの質問を浴びせかけられることになった。

若い人たちには強く生き抜いていくファイティングスピリットを持ってほしい。悔しい思いをいっぱい経験し、そこから立ち上がっては逆風に向かっていくストレンクスを身につけてほしい。大学受験は単なるスタートに過ぎないので、その程度は軽く乗り越えてほしい。

北海道、私は来るたびに良い思い出ばかり頂戴している。質疑応答会が終わったあとは、同校を後にし、天国の母が笑顔で見ていてくれればいいなと思いながら、アルク植元君とジンギスカン料理屋に入り、札幌国際情報高校の生徒たちからいただいたエネルギーをさらに増幅させた。明日の勉強会もおそらく良い会になるだろう。

木村達哉拝

追記
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