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AI後の英語教育

2023.02.27(月) 02:00

2月に沖縄でトレン・デインジャフィールド氏と対談したのは書いたとおりだが、沖縄タイムスが記事にしてくれたらしく、南城市市会議員の運天貴也さんが画像を送ってくださった。タイムスも運天さんもありがとう!

日本の英語教育がうまく機能していないとすれば、原因を考えねばならない。私は以前から言っているとおり、日本の英語教育は、教育というよりむしろ対策に重きを置いているからではないかと考えている。それだけの原因ではないにしても、対策をすればするほど「使える英語」からは遠ざかっていく。

現在のAIはまだまだ心もとないけれども、これからAIが徐々に発達していくとすれば、読み書きよりも聞いたり話したりすることが重視されるはずだ。時間をかけて文章を書いたり読んだりするよりも、即興で話したり相手の言葉を聞き取って返事を述べたりする能力こそ人間に求められるものになるだとすれば、対策ができないのであるから、ネイティブと議論したり交渉したりする英語力を身につけるための教育をしなければならない。

土曜日は修道中学校・高等学校での講演後に、広島の先生方が中心となった勉強会が行われた。AIが出現したからこそできること、逆に人間がやるべきことについてGDを行ったけれども、従来型の宿題や教科書を淡々と読み下ろしていく授業にはすでにほとんど意味がなくなっている。

柔軟に指導を変え、AIがあるからこそこの授業をするのだという教育をしてこそ、危機的状況の日本を救う人材が育つというものではないだろうか。高い教養や知識を身につけるとともに、英語がどういう部分を担うのかをしっかりと考えながら、学校教育を行っていくべきだと私は考える。

木村達哉

追記
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