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野田学園にて~AIとこれからの学び

2023.06.07(水) 09:00

昨年に引き続き、山口県の私立野田学園高等学校を訪問した。『新ユメタン』をはじめ、私の著作をディープに使っている生徒たちに「AIとこれからの学び」という演題で話をした。昨年は一部の生徒たちだけであったが、今年は高校生全員が対象であった。

AIというと将棋やチェスの世界では人間に勝ったとかなんとか言っているだけで、実用化にはまだまだ先の話だろうと高をくくっていたら、あれよあれよという間に社会に浸透してきた。私が使っているChatGPTやPerplexty AIだけでなく、種々様々なAIが発表されている。

生徒たちには実際にChatGPTを使いながら、あるいはDeepLとDeepL Writeを使いながら、どのように使えば効果的な学習につながるのかという話をした。感想文や和訳、英訳、自由英作文などの宿題はこれでしなくていいぞ!と思うのも自由だが、知能がどんどん堕ちていくというものである。

また、使うのは生徒たちだけではない。ChatGPTに英語の文章を打ち込んで「この文章に対する設問を10個作ってください」と指示をすると、あっという間に各種の設問を作ってくれるし、「so as toを使った英語の例文を20文作ってくれ」と指示すると、作成終了まで10秒とかからないのだから、教員も活用すべきである。

上にも書いたが、ChatGPTが作問してくれるのだから楽になった!そのまま使おう!とすると、いつまで経っても作問能力が身につかない。AIが作った設問や例文と自分が作ったそれらを比較し、指導に活かすことこそが人間に課せられたデューティーではないかと思うし、そう講演では申し上げた。

再度書くが、道具は使うものである。ナイフにしてもコンピューターにしてもAIにしても、道具は人間の生活を良くするためにうまく活用するものである。道具を悪用してヒトとして朽ち果てるのでは愚の骨頂である。野田学園の先生方にはお世話になった。特に担当のN先生と校長先生には心から感謝申し上げたい。

木村達哉

追記
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