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佐賀県の生徒からのメールを読んで

2023.07.27(木) 10:55

佐賀県の進学校の高1生徒からメールが何通か届いた。私のブログを見て英語の勉強を頑張ることに決めたそうだ。学校が配付している教材に加えて、私の『新ユメタン』などを購入し、この夏休みにしっかりと英語の勉強をし直す決意をしたと書かれていた。素晴らしいことだ。

多くの中学生や高校生は、成績が悪いから塾に行くという決断をしがちだ。それも悪くはない。偶然にも自分の英語力をなんとかしてくれそうな英語の指導者に出会えたならかなり運がいい。しかし、多くの生徒たちは、せっかく貴重な時間とカネを使ったのにも関わらず、二学期以降も苦手なままである。

なぜか。原因は2つ。

1つ目の理由は、たかだか週に1回や2回、予備校で追加授業を受けたぐらいでは絶対に英語力など上がらないからである。学校で週に数時間教わって駄目な生徒が、それにプラスして1回や2回授業を増やしたところで成績は伸びない。伸びるわけがない。私の友人の予備校人気講師はいつも「俺の授業を受けたって成績は上がらないのにね」と言う。週130時間ぐらい起きているうち6時間や7時間しか英語を教わらないのである。残りの124時間ほどを日本語で過ごす国民なのだ。自分でなんとかして英語学習時間を週20時間ぐらいにしないと伸びるわけがない。

2つ目の理由は、誰かに成績を上げてもらおうとする姿勢にある。これだけ本やら番組やらが世の中にあふれているのである。昭和時代とは全然違う、極めて恵まれた環境で生徒たちは英語を学んでいるのだ。成績を上げようと思うなら、時間と数千円のカネ(加えて、スマホがあれば最強)があれば十分なのだ。

本を買ってきてしっかり読み、QRコードを読み取って音声を聞きながら音声を真似、ノートに未知表現を書き出して覚える。これを継続させれば進研模試なら偏差値65は確実である。数学のように「考える力」がかなり必要な教科ではない。知識量が多ければ多いほど、トレーニング時間が長ければ長いほど、有利な教科なのである。

佐賀県の生徒には手紙を書こうと思う。教材についてはメールで伝えたので、あとは「続ける力」だけである。彼女が「自分の力ぐらいは自分で上げてみせる」というファイティングスピリットを持って取り組めば、おそらく日本のどの大学であっても合格できるだろう。大事なのは「自分で上げてみせる」という気概なのだ。(英語学習に関して動画をアップしました。こちらです

木村達哉

追記
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