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青森を堪能の巻

2023.08.06(日) 09:50

弘前高校の生徒たちに講演を2日連続で行ったあと、午後から時間があったので奥入瀬渓流と十和田湖を散策した。弘前からは車で2時間ほど。いいドライブになった。修学旅行で訪れたことがある奥入瀬渓流だが、群れるより個人でゆっくり散策する方がいい。散策には少し暑すぎたけれども。

さらさらと流れる清流。そうかと思えばどぉっという重い音を立ててすべり落ちる滝。関西とは違って蝉の音は聞こえない。人々は美しい流れを満喫していたが、私は木々を見上げてばかりいた。神様が笑顔で見下ろしているような気がしたからだ。

帰りは仙台まで新幹線で移動し、仙台空港から飛行機に乗るのだが、せっかく新青森駅まで行くならば三内丸山遺跡と県立美術館にも立ち寄ろうとホテルを早々に出た。弘前からだと50分程度だろうか。あっという間に新青森に到着。

縄文時代の遺跡が展示されている三内丸山遺跡。高床式倉庫や住居、展示されている土器や埴輪を鑑賞した。人間の歴史はまだ始まったばかりである。哺乳類が誕生したのが2億3000万年前、そして人類の登場はほんの20万年前である。

三省堂の教科書にあった英語の文章を思い出していた。地球46億年の歴史を1年のカレンダーにすると、人類が誕生したのは12月31日の午後11時半頃。つまり紅白歌合戦がまもなくフィナーレを迎えようかというときである。つまり、地球の歴史全体から見れば「つい最近」なのである。

遺跡のあとは県立美術館へ。シャガールの巨大な絵に圧倒されたり高さ8.5メートルの「あおもり犬」を見上げたりしているうちに、新幹線の時間が近づいてきた。初日、つまり弘前高校を訪問する直前に、先に文学館に行っておいてよかった。

弘前高校がこうして毎年呼んでくださるお陰で、青森を楽しむことができるのはありがたいことだ。小学生時代に貪り読んだ太宰先生をここかしこに感じられるのも幸せである。弘前高校さん!また来年も!と念じながら、やまびこ号に飛び乗った。

木村達哉

追記
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