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体育が消えていく

2023.10.09(月) 02:09

10月9日。スポーツの日である。この言葉が聞き慣れないのは1964年から2年前までは「体育の日」だったからだろう。1964年に起こった大きい出来事といえば、ひとつは私の生誕、そしてもうひとつは戦後の終わりとも言われた平和の祭典が行われたということである。

私が生まれたことは横に置いておくとして(と言っても、東京オリンピックなんかよりも私にとっては大きい出来事なのだが)10月10日に開会式が行われ、以後はその日が「体育の日」という国民の祝日になった。国民で祝えとお上が命じるぐらいだから、如何にこのオリンピックが大きい存在であったかがわかる。

体育という言葉が姿を消すのはこの例だけではない。2018年に日本体育協会が日本スポーツ協会に改称された。また、国民体育大会(国体)は今年でおしまいである。来年からは国民スポーツ大会(国スポ)に改称される。

体育の日、日本体育協会・・・どんどん「体育」が消えていく。知育・徳育・体育の三つの教育が昭和時代には重視され、お勉強だけでは駄目なんだよと学校でも家庭内でも言われていたのが懐かしい。EQという言葉が流行したのは何年か前だが、それも今は昔。どんどん知育偏重になっていく。

体育という言葉が使われるのは授業と体育大学ぐらいか。その授業の「体育」も「スポーツ」に変わる日が来るかもしれない。スポーツの日にそんなことを考えていた。

木村達哉

追記
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