BLOG / ブログ /

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 仙台育英学園沖縄高校にて

仙台育英学園沖縄高校にて

2023.11.18(土) 02:00

11月18日。仙台育英学園沖縄高等学校のオープンキャンパス(OC)を訪問した。聞くとすでに4回のOCを開催されていて、本日のが5回目ということであった。たくさんの中学生たちが学校説明会に参加し、その後に同学園の文化祭を見学していた。

仙台育英と言えば甲子園である。逆転の仙台育英。私の著作を生徒たちが使っているのかどうかは存じ上げないけれども、甲子園に住んでいる身とすれば愛着のある校名である。沖縄にも高校があるのは知ってはいたが、通信制高校だという認識であった。2023年から全日制のコースを立ち上げたとのことであった。

校長の加藤先生は32歳。彼のプレゼンは圧巻であった。数多くの学校や大学のOCを経験してきたけれども、こんなにもメッセージ性があるプレゼンを私は知らない。単に大学に行きたいだけの人には入学してもらいたくないという彼の言葉はおそらく参加者の中学生と保護者のハートを動かしたことだろう。

続いて行われた教務部長の先生のプレゼンの訴求力もかなり高いものであった。入試が筆記試験ではなく、面接やレポート課題や受験生によるGDで行うと仰ったことには驚いたけれども、筆記試験がないから楽そうだという気持ちで受験しても不合格になりますと仰ったことにもかなり驚いた。

OCは受験生と保護者に向けて、これこれこういう学校だからどうぞ入学してくださいと言うのが通例である。仙台育英学園沖縄高校では、この手の生徒には来てほしくないと仰ったのである。私の前に座ってスマホを触っていた女子生徒の背筋がその発言でしゅっと伸びた。

生徒数が激減しているのでどの学校も大変で、ひとりでも多くの生徒たちを迎え入れるために、本来なら「落とすための試験」である入試なのに、「入れるための試験」を行っている。仙台育英学園沖縄高校は、そりゃ多くの生徒たちに入学してほしいのだろうけれども、芯の一本通った理念を持っておられる印象を受けた。これからの仙台育英学園沖縄高校に注目しよう。

木村達哉

追記
メールマガジン「KIMUTATSU JOURNAL」を無料配信しています。読みたいという方はこちらからご登録ください。週2~3通のメルマガが私から届きます。勉強について、英語について、幸せについて、人生について、お金について、書いています。