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テート美術館展にて

2024.01.05(金) 11:35

1月5日。大阪の中之島美術館でテート美術館展に足を運んだ。TATE(テート)はイギリス政府が所有する美術コレクションを収蔵する組織。テート・ブリテン、テート・モダン、テート・リバプール、テート・セント・アイブスの4つの国立美術館から成る。

イギリスには数回行ったが、やはりテート・ブリテンが圧巻であった。逆にテート・モダンは現代美術コレクションを集めてある美術館で、個人的には「ふーん」という感想しか持たなかったのは私自身の鑑識眼の無さ所以であろう。

テート・ギャラリーの本館であったテート・ブリテンは16世紀から現代までのイギリス美術を中心に所蔵していて、ロンドンのサウスバンクにあるテート・モダンは、上記のとおり、近現代美術限定。だから近現代に興味がある向きはテート・モダンがいいと思われる。

美術館にはあまり興味がないという人こそ行ったほうがいいと思われる。私も、少なくとも仕事があまりに忙しいときには、ほとんど興味がなかった。でも、これでは教養人になれないなと思って、興味がない場所にこそ行くようにした。徐々に知識が増えていった。

知っている画家を鑑賞するのもいいが、特に知識がないなら結構な速さで絵から絵へと渡り歩き、これはと思った絵だけをじっくりと鑑賞するのがお勧めである。昨日の私の場合、ジョン・マーティンの「ポンペイとヘルクラネウムの崩壊」、ジョン・ブレットの「ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡」、ウィリアム・ローゼンスタインの「母と子」だけに時間を割き、それ以外は1秒も観ていなかったように思う。それでいいのだ。

今はネットがあるから便利で、知らない画家の場合だと他にどんな絵を描いたんだろうと調べることができる。周囲がモネだのゴッホだの言っていても、自分はその画家を好きになったのならじっくりと鑑賞することである。そのうち、そういう画家がひとりずつ増えてくる。

テートが大阪に来てくれたのは嬉しかった。次はやはりイギリスへ行き、じっくりと他の絵も鑑賞したい。「じっくりと」と言っても、入ってから出てくるまで超高速で移動しているのだけれど。

木村達哉

追記
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