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共通テストの英語を解いた

2024.01.14(日) 07:00

1月14日。共通テストと灘中学校入試の二日日である。宮仕えをしていたときはそれなりに気を遣う日であったが、今となっては気楽なものである。共通テストの英語は「やや難」との情報が流れているが、知り合いの予備校関係者に聞くと「横ばいかあるいはやや難」ということであった。

山形からの帰りに機内でもらった山形新聞に共通テスト問題が掲載されていたので、飛行時間が約80分であることを利用して解いてみた。全体的な感想を書くと、語彙は易しいが問題はやや複雑で、量は例年どおり(昨年よりほんの少し多いぐらい)というところ。

これは共通テスト初年度から言われていることだが、構造分析をしながらでないと読めないとか、スラッシュを引きながらでないと読めないとかいったレベルの英語学習者だと最後まで解き終わらない可能性がある。文科省が「使える英語力を涵養すべし」を標榜しているものだから、作問グループの方々はそこをかなり意識しているのではないか。

私の所要時間がだいたい40分から45分ほど。英語でおまんまを食べている立場なのでさすがに1つも落とさなかったけれども、オットアブナイ!という設問も散見された。受験生を差別化するために、作問者はあれこれ考えたのだろう。30年ほど前、駿台の先生が「15分以上かかるような教師はプロとは言えない」と言っておられたが、まだまだプロには程遠いということか。

個人的に言えば、共通テストなどはたかだか一次試験なのだから、誰でも満点近く取れる試験でいいのではないかと思うが、ところがこのテストは国公立大学を受験する生徒だけが受けるのではない。共通テストそのものが入試である私大もあるので、「誰でも満点近く取れる」ようでは差別化できない。

また、もっとじっくり読んで解答する試験でもいいとは思うが、個別試験(俗称は二次試験)がそういう試験なのだから、共通テストはむしろ速読なり情報処理なりのチカラを問うことになったのかもしれない。「考える力を問う」と言っていたのはどこかに飛んで行ったのだろう。

英語の問題についてはもう悪い意味で慣れた。読む価値のない文章が次から次へと飛んでいく。私の『夢をかなえるリーディング』を読んでいただければ判っていただけると思うが、これ式のテストであっても何度も読む価値のある文章は作れると思うのだけれども。

いずれにしても今日で共通テストは終わった。合格する受験生は「今日ぐらいはゆっくりと」なんて言っているボケた大人たちを尻目に、二次試験に向けてスタートを切っていることと思う。センターリサーチに掲載されている記号で人生を決めるのもいいが、一回しかない人生なのだから自分が本当に行きたい大学の入学式に参列できるよう、ここから2月25日まで走り続けることである。

木村達哉

追記
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