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生徒の努力欲に火を点けることこそ

2024.02.19(月) 10:00

2月19日。ラジオ沖縄にて「キムタツ✕ひーぷーのオキナワ・ジモトーク」の収録。今回は沖縄のバスケットボール界のレジェンドとも言える安里幸男先生にお越しいただいた。放送日は4月5日と12日。ご期待いただきたい。

沖縄が好きな人ならご存じだと思うけれども、辺士名高校のあるやんばる(山原)は那覇や浦添のように多くの人が住んでいる訳ではなく、当然ながら子どもも多くはない。その環境で辺士名高校のバスケットボール部を全国3位に押し上げ、スラムダンクのモデルとなった安里先生のお話は興味深かった。

英語もスポーツも同じで、スキルは大切である。戦略が重要なのも言うまでもない。加えて、圧倒的な量(勉強や練習の量)がなければお話にならない。ところが勉強や練習をするのは人であるから、だんだん疲弊してくる。そこで指導者の出番となる。生徒の努力欲に点火するのは指導者である。

保護者から「うちの子、英語の勉強法をわかっていないんじゃないかと思うんです」と言われることも多いが、その可能性はほとんどない。情報は有り余るほど有る。心に火が点いていないから勉強に打ち込めず、したがって成績はびっくりするほど伸びないのだ。その一点である。

安里先生とお話をして、灘校時代の自分はどうだったかなと振り返っていた。ロンドンに73回生の生徒たちを連れて行ったとき、現地のギャリー先生から「この子たちのファイティングスピリットは今までの灘校生とは全然違う。どうやって彼らに火を点けたのか教えてくれ」と言われたのを思い出す。

その点で、私などは教員として未熟であったが、最後の教え子たちのおかげでいい思いをさせてもらった。私が重視したのは放課後の時間である。補習ではなく面談である。教室では1対多となり、効果的ではない。1対1になるから気持ちが伝わりやすくなるのである。

私の指導、面談の方法、成績向上の鍵などを若い先生方(否、若くなくてもいいのだけれども)のご指導にお役立ていただければ幸いと、来年度も各地でセミナーを開催し、灘校で生徒たちの心に火を点けるべく心掛けていた考え方についてお話をさせていただこう。

木村達哉

追記
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