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教訓

2024.02.25(日) 06:00

2月25日。弁護士の方々のSNSを通じて被災地の様子を伺っているが、能登地震はどうも復興が遅れているのではないか。復興支援を続けておられる私の顧問弁護士である津久井進先生とやり取りをさせていただいたところ、「そのとおりです」という返事が戻ってきた。やりきれない。

せっかく地震や津波を生き延びた方々が、ライフラインが戻らなかったりストレスが大きかったりでお亡くなりになるケースが多く、阪神淡路大震災と東日本大震災の教訓が生かされていないことを強く感じる。どうして我々は歴史から学ばないのだろう。

政治家だけを責めるのはもしかしたら間違っているのかもしれない。が、海外への支援額を見るとかなり大きい。日本の国民から選ばれた代表者たちが日本の国民を守るために無尽蔵に税金を使ってくれなければ、救える命も救えない。海外支援はその後のことである。

2012年2月に宮城県を見てまわったときの画像である。この車の所有者はどうなったのだろう、押しつぶされた家々の住民はどうなったのだろうと、災害の爪痕を見ながら涙が止まらなかった。その後に熊本で、そして今年の元旦に石川でも大地震が起こった。

あのときこうだったから次はそうならないようにしようとか、このときはこうだったからここにみんなから集めたお金を使おうとか、過去のミスに基づいて未来を作っていくものである。大切なことは全員が幸せに生きることである。短い人生を笑顔で過ごすことである。全員が幸せなんてのは不可能だと言うかもしれないけれど、あなたが当事者になったらどんな気分になるだろう。

自然の中で暮らしている限り自然災害は避けて通れないにしても、明らかにここからは人災だろうと思われるような瑕疵だけは避けたい。それで命を落とす人たちが、もっと生きたかったのにと恨めしく思う人たちが、ひとりでも出てこないようにしなければならない。

与野党の壁を超えて、近い未来に起こるはずの災害に備えた活動を始めたい。我々国民も平和呆けするのではなく、被災者の教えに耳を傾けて、次の被災者にならぬよう備えなければならない。弁護士の先生方の活動記を読んでそんなことを考えた日となった。

木村達哉

追記
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