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インプットとアウトプット

2024.02.27(火) 02:50

2月27日。明日は福井県の敦賀気比高等学校・附属中学校を訪問して講演をすることになっている。自分が眠い目をこすりながら創った本が1冊でも売れると、印税が何十円か増えるという意味ではなくて(おそらくそんなことを考えている作家はほぼいないと思う)非常に嬉しい。

自分の創造物は、脳内の知識や情報を文字化したものである。つまり、苦労してインプットしたものを他人に共有したくてアウトプットした結果、書物という形になったのであり、それが人によっては映像になるのだろうが、私の場合は本になったのだ。それを共有できる喜びが大きいのである。

たかだか数冊の本を読んで得たちょっとしたインプットもあれば、リスニングのトレーニング法のように時間をかけて自分で経験をしながら身につけたインプットもある。『新ユメタン』や『東大英語リスニング』などのようなものは後者である。

通訳養成学校で使っていた教材が形を変えたものが『ユメタン』であり、『東大英語リスニング』であり、『5ステージ英文法完成』なのだ。自分が勉強した教材を生徒たちにも使いたくてそれらを作ったのである。こんなに他の学校でも使って頂けるとは思わなかったけれど。

経験や読書がインプットである。インプットできずに素通りしていく経験と読書が大部分ではあるけれども、100のインプットのうち、書物という形のアウトプットに繋がるのはおそらく2か3ぐらいであろうか。したがって、一冊の本を書くためには何冊もの本を読み、多大なる経験をしなければならない。

素通りしていく経験や読書も時間つぶしという点ではいいのだけれど、人生の残り時間が若い人たちほどないことを考えると、さすがにこの年齢でSNSにうつつを抜かしている時間は惜しい。これからどれぐらいの本が書けるかわからないが、書くためにはひたすら新しい経験をし、新しい本を読もう。

明日は敦賀気比の、週末は県立山形東の、それぞれ優秀なる生徒たちに講演をするけれども、積み重ねてきた経験と読書が若い人たちに共有してもらえるのであれば嬉しく思う。私の講演が生徒たちや先生方にとって素通りの経験とならないよう、心を込めてお話をさせていただこう。

木村達哉

追記
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