9月16日。家族で平和祈念公園に行き、沖縄戦でお亡くなりになった方々に祈りを捧げてきた。沖縄には毎月戻ってきているが、必ず同公園を訪れることにしている。ひめゆり学徒隊を含む全ての方々を慰霊する場所である。ちなみに広島は平和記念公園。沖縄は平和祈念公園。漢字が異なり、当然ながら意味が異なる。
修学旅行で訪れる学校も多く、記念撮影はもっぱら「平和の火」の前で行われる。平和の火は、沖縄戦最初の上陸地である阿嘉島で採取した火、広島市の「平和の灯」、長崎市の「誓いの火」から分けていただいた火を合火し、1995年の慰霊の日以来ずっとこの広場で消えることなく燃え続けている。
美しい海を眼下に見下ろしては悲しい気持ちになるのは書くまでもない。沖縄戦の最後には喜屋武岬から絶望した人々が海へと飛び降りて命を絶ったのはご存じのとおり。多くの修学旅行生はインスタ映えするからという理由でスマホを向ける場所だけれど、やはり手を合わせたい。
台風が近づいているということなので、晴れている今日、平和祈念公園に行けてよかった。さくらは相変わらず松ぼっくりで無邪気に遊んでいた。沖縄の平和祈念公園が記念公園になればいいのだけれど、世界情勢や沖縄の米軍基地事情を鑑みるに、なかなかその日は来そうにないな。
木村達哉
追記
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