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日本人が勘違いしているカタカナ英語120

出版社 中公新書ラクレ
著者 キャサリン・クラフト

日本語になっている英語のようなものと言うと、「ガッツポーズ」や「ペットボトル」、「スキンシップ」などが挙げられますね。それぞれを英語で言うことはできますか。私がいろんな高校で講演をさせていただく際、「コンビニでペットボトルを買ってきた」って英語で言ってみてと言うと、多くの生徒は、I went to a convenience store to buy a pet bottle.などと答えます。「pet dogはペットの犬という意味だから、pet bottleはボトルをペットにしているイメージ」と言うと、生徒たちは笑います。身のまわりで当たり前になっているものが言えなくて、なにが「使える英語」でしょう。

英語を使えるようになるために、スラングなどの特殊な表現を覚えようとする日本人があまりにも多いように思います。加えて、「そんな英語はネイティブは使わない」といったような、本質的ではない本を読んで、You’re welcome.とは言わないんだよなんてしたり顔で言う人もけっこういらっしゃいます(You’re welcome.は日常的に使います)。

英語を本当にしっかりと使えるようになるためには、大事なことはアメリカやイギリスの人なら誰でも知っているような基本表現と基本文法をしっかり頭に刷り込むことです。逆の立場になってみてください。日本で暮らし始めた外国人が、「伝統」や「文化」や「一寸先は闇」などの日本語を知っているのに、私たちが日常的に使う「鍋」や「玄関」や「やる気が出てきた」などを知らなければ、覚えるべき言葉を間違えているんじゃないかとその外国人にアドバイスしたくなるのではないでしょうか。本書には私たちが知っておいてもよいであろう、身のまわりの言葉、特に日本人が使っている和製英語を正しい英語で紹介しています。覚えようとするのではなく、隙間時間にちらちら見る習慣を身につけてください。