| 出版社 | 新潮文庫 |
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| 著者 | 佐藤愛子 |
ある日、死んだはずの少女から電話がかかってきた。
信じられないかもしれませんが、これは本当にあった出来事です。
97歳の著者がたどり着いた、死後の世界の真実とは。
佐藤愛子の古くからの友人である高林医師には、時折電話をするひふみという女子高生の友人がいた。彼女が高林の講演を聞いて連絡をしてくれたところから、電話だけの付き合いが始まったのだ。大学進学が決まった日、二人は会う約束をした。還暦前の医師。彼女は高校3年生。恋愛感情などあるわけがないのに胸は高ぶった。だが、彼女は姿を現さなかった。
ある日、彼女の兄から電話があり、彼女が事故で亡くなっていたことを知る。そして、その日を境に、死んだはずのひふみから電話がかかってくる日々が始まったのである。この本が小説ではないことを記しておく。