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眉山

出版社 幻冬舎文庫
著者 さだまさし

小説と言えば浅田次郎先生と遠藤周作先生、音楽と言えばさだまさしさんとスターダスト・レビュー、お笑いと言えば笑福亭鶴瓶さんと明石家さんまさんが好きな僕ですが、さだまさしさんのことを知らない人のためにひと言申し上げておくと、小説家としてもお笑い芸人としても一流の方です。さださん、人を幸せにする特性を多分に持っておられる方なので、僕は大好きなのです。

彼の小説が出るとワクワクしながら開くことにしています。初めて読んだのがこの『眉山』でした。徳島県に実際にある山です。つまり、この小説の舞台は徳島。

さださんのことだから、さぞかし面白くて楽しい小説を書いてくださったんだろうなぁと思っていたのですが、実際に読んでみて持ったのがさださんへの嫉妬心でした。僕は英語の教員ですが、英語がおできになる人に出会っても授業が上手いと言われている先生に出会っても何とも思いません。だけど、さださんのこの小説を読んで、人間の哀しさと強さをどうしてこんなにも上手く表現できるのだろうと、僕は小説家ではないけれども同じ本を書く人間として、さださんと同じく、表現することを生業にしている人間として、強く嫉妬しました。

小説を読んで嫉妬するっていうのもおかしな話ですが、自分もこういう本が書けるようにならないとダメだなぁと、これからより一層自己研鑽しないといかんなぁという思いでいっぱいになったのです。プロットの面でも表現力の面でも素晴らしい小説です。どうぞお読みください。