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なんで僕に聞くんだろう。

2017年の12月、写真家の幡野広志さんはブログ上で、ご自身が余命3年とされる末期ガンであることを公表されました。2022年12月現在、幡野さんは治療を継続されながら生きておられます。本書は、webメディア・cakes史上最も読まれた人生相談の連載が書籍化されたものです。

誰にだって、大なり小なり悩みはあります。僕も時々「〇〇どう思いますか?」というような相談を受けることがありますが、正直「なんとも思わん」が僕の答えです。「親の期待と違う道を歩きたい」「虐待してしまう」「息子が不登校」「毒親に育てられた」…など、最近よく見聞きするテーマです。実際にこのような相談が幡野さんに寄せられました。さて、あなたならどんな風に答えますか?

相談者に会ったこともなければ、具体的にどんな人なのかもわかりません。幡野さんはその人の背景や悩みの裏に隠された感情などを想像しながらも、遠慮なくズバッと切り込みます。ご自身の息子さんが相談してきたという想定にして、自分がこの世からいなくなったときに、父としての助言を残すつもりで答えていらっしゃるのです。だからこそ、厳しいことばの中にも相手を思う優しさや愛にあふれています。あなたの心の中の幡野さんに相談してみてください。幡野さんの言葉が聞こえてくるのではないでしょうか。

続編である「他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。」もおすすめです。丸山先生の著書「旅をする本」では、「ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。」が紹介されています。併せて、お読みください。