お勧めの本 / キムタツがお勧めの本のご紹介 /

  1. HOME
  2. お勧めの本一覧
  3. 大名倒産

大名倒産

出版社 文春文庫
著者 浅田次郎

浅田次郎先生の時代小説です。映画化されたので、映画を観たという方もいらっしゃるでしょうか。映画の脚本と原作の小説は、ずいぶんと違いました。この小説の大きなメッセージは「生きること」、そして、「笑う門には福来る」でした。原作の小説の中にも映画の中にもユーモアが描かれていて、途中何度も笑いました。さすが!浅田先生!と唸らずにはいられません。

時代小説だけに、古い言葉がたくさん使用されています。浅田先生の語彙と知識の豊富さに敬服するばかりでした。「江戸時代とは、慶長8年(1603年)に徳川家康が征夷大将軍となり江戸に幕府 を開いてから、慶応4年(1868年)に崩壊するまでの約260年間。いくさの無い非常に平和な時代だったと言われている」と、入試のために通り一遍に学んだ日本の歴史の一時代です。しかし、この小説により、大名家がいかに苦難を乗り越えて存続していたのか、参勤交代の意味など、単に歴史の教科書を読むだけでは想像し得なかった当時の様子を目撃しているかのような気分になりました。

浅田先生は数多くの時代小説を書かれているので、どの作品から読んだらいいのだろうとお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。最初から本を読むのは苦手という方は、映画化されたりドラマ化された作品を観て、脚本と原作を比べてみるという楽しみ方もありそうです。『壬生義士伝』もおすすめです。