学校訪問記

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私立広島翔洋高等学校にて講演

2024.12.04(水) 12:00

広島翔洋高等学校を訪問し、英語の授業を1コマ、講演を1コマしてきた。広島は『ユメタン』使用率が極めて高く、今まで修道や広島城北など非常に多くの学校を訪問してきた。同校は初めての訪問である。先生方が温かく迎えてくださるのが心地よい。

英語の勉強法についての講演依頼ではなかったので、これからの日本や若い人たちが過ごす時間がどうなっていくのかの予測を説明し、難関大学に目指して入学するのは良いとしても、問題はその後だという話をした。質疑応答では「夢とはなにか」「進路に迷えばどう考えればいいか」といった質問が出た。

少子化というと子どもが少なくなる印象をお持ちの向きが多いとは思うし、実際そうなのだけれども、それと同じぐらい大切な視点は海外移住による人口減少である。日本はもうオワコンと言う方々もいらっしゃって、これまた実際そうなのかもしれないのだけれども、日本にいてもしょうがないというんで海外に出ていく人たちが毎年60万人ちかくおられる。

お亡くなりになる方の数と日本から出ていかれる方の数を合わせると200万人ちかくなり、毎年70万人ほどの出生数では絶望的な未来しか待っていないように思われる。昨年だけでも沖縄県の人たちが全員消えるほどの人口が減ったのである。そりゃ教師も足りないし運転手も足りないし自衛隊員も足りない。

日本はどんどん小さくなっていく。が、個人が一緒に死ぬわけにはいかない。自分はどうするのか、何を勉強して自分の価値を高めるのか、あるいは日本に留まるのか、それとも海外に移住するのか等々は自分で決めねばならないのである。政治家を謗るのもいいが、政治家を選んでいるのは国民である。

政治的判断ミスのせいで故郷が大規模に破壊された歴史を持つ広島。生徒たちには、どうせなんとかなるだろうではなく、自分が切り開いていってやるぞという意欲と気概を持って生きてほしい。

木村達哉

追記
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