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沖縄・KBC高等学院にて講演

2025.01.21(火) 12:00

那覇にあるKBC高等学院の生徒たちと保護者、そして校長先生を含む先生方を対象に進路講演を行った。KBCといえば通信制高校というイメージがあったのだけれど、打ち合わせの際に伺ったところ、講演をする相手は通学組ということ。甲子園を目指して興南と死闘を演じた同校野球部の生徒たちも通学組とのこと。

進路説明会の一環として私の講演をということであった。英語の勉強法などとは違い、人生の進む方向を決めるというんで、教員としてではなく人生の先輩としていつも話をさせていただく。今日の話も(与えられた時間が2時間もあったので)子ども時代からの人生を振り返った。

私の場合、かなりラッキーだった。ひとつには貧乏だった。ひとつにはぜん息持ちだった。この2つが勉強の大きな原動力となった。勉強して自分のレベルを上げなければ両親の遺産に期待できない以上、貧乏から脱却できないことぐらい小学生にもわかった。勉強イコール貧乏からの脱却だった。

ぜん息持ちだったことで、他の人のようになんでもかんでもできる自信はなかった。真っ当な社会人になることは早いうちに断念し、何時に起きても何時に寝ても許されそうな作家になることを緩やかに決めたのが小学校4年生のときで、しっかりと決断したのは中学3年生のときだった。したがって勉強するコンテンツはおのずから決まった。

それがよかった。何がモチベーションを上げるかは人によって異なるが、確実に私の場合には貧乏とぜん息だった。あのときに「貧乏だから」「ぜん息だから」とあきらめていたら今の私はない。あきらめなければ大学に合格するや教員になるや本を出す程度の夢とも言えない程度の夢はかなえられることは経験的に知った。

KBC高等学院の生徒たちは長い講演だったけれども、しっかりと聞いていてくれた。もう還暦を過ぎた私の人生は下り坂に差し掛かっているが、君たちは自分の選んだコンテンツを誰にも負けないぐらい勉強して、人の役に立つと同時に、神様からの贈り物をたくさん手にして幸せに生きていってくれと言ったところ、多くが何度も頷いていた。

木村達哉

追記
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