学校訪問記

  1. HOME
  2. 学校訪問記
  3. 京都で長崎東中学校の生徒に講演

京都で長崎東中学校の生徒に講演

2025.10.23(木) 12:00

長崎東中学校の生徒たちに講演。と言っても、長崎市にある同校への長い坂道をふぅふぅ言いながら上ったわけではない。京都に修学旅行で来ている3年生たちに、老舗旅館の大広間で講演をしたのだ。夕食を食べ、お風呂に入った生徒たちはつるんとした顔をしていた。

講演は80分ほど。自分の中学3年生時代のこと、勉強などほとんどせんかったこと、それでも物書きになってやろうと決心したこと、高校に入ってから英語と日本語の勉強をしたこと、それ以外はほとんど勉強せんかったこと、でも英語と日本語は誰にも負けないぐらい勉強したことなどを話した。

夕食後で入浴後の中学生である。ここかしこで舟をこぐ子がいてもしょうがないなと思っていたのだが、みんな目に天井のライトが当たってきらきらと光っていた。メモをとっている子、うなずいている子、腕組みして天井を見上げている子、みんな自分の人生を考えている風であった。

終了後、担当の先生が「質問のある生徒は残りなさい」と指示される。撤収……と思いきや、極めて多くの生徒たちが大広間に残った。ひとりずつ質問を受けながら、希望する生徒の『ユメタン』にサインをしていた。すべて終了して腕時計を見ると、21時になっていた。修学旅行に単語集を持ってくるのか、と驚いた。

質疑応答が60分にも及んだが、本来はこれこそあるべき姿だろう。講演ではこんなことを聞きたかったのにキムタツは話してくれんかった、それなら質問してやろう、と思うのは当然。将来の目標について、勉強の悩みについて、人付き合いについて、生徒たちは子どもらしく無遠慮に質問を次々と投げかけた。誠心誠意、答えながら『ユメタン』にサインをした。

最後に、皆さん全員にユメタンクリアファイルをプレゼントするからねと言ったら踊り狂っていた生徒たち。今はうまく勉強できなくて悩んでいる子たちもいるだろうけれど、どこかでサボってしまったんだろう。しかし、今後は遊びたい欲に打ち克って頑張ればいいだけである。自分の中3時代を思い起こすと、よほど彼ら彼女らのほうがマトモで積極的で主体的である。

木村達哉

追記
メールマガジン【KIMUTATSU JOURNAL】を火木土の週3通無料配信しています。こちらからご登録ください。アドレスを入れて登録するとメールが届きますので、そのメールにて本登録をお済ませください。英語勉強法や成績向上のメソッドについて書いています。英語クイズは語彙力増強にお役立てください。