1月24日。沖縄県立西原高等学校で生徒に講演。同校はマーチングバンド部が世界一位を獲得し続けていることで有名だけれども、大学を目指す生徒たちが多く、拙著『ユメタン』を使って勉強している。もう15年ほど前からお付き合いのある新垣先生からのご依頼で、放課後に40分の講演をした。
英語が伸び悩んでいる生徒たちも多いということなので、基本的な英語の勉強法や外国語を勉強する意味を伝えた。これからの日本はどんどん小さくなっていくが、世界のどこに行っても生きていける自分を作っていったほうがいいよと、データを示しながら話した。生徒たちは真剣に人口減少のデータを見つめていた。
終了後は保護者の皆さんとの座談会。これからの日本や将来の職業について語り合った。まだ将来を決める必要はないし、むしろ臨機応変でいるべきだとは思うが、自分の人生なのになにをしたいかわからないなんて呑気なことを言いながら卒業すると「なんとなく経済学部」に入って「なんとなく就職」した結果、すぐに退職して人生詰む可能性もあり得る。
結果的にそれでよかったという人もいるだろうけれど、やりたいことを考えたうえで就職するほうがいいに決まっている。昨今では就職してもすぐに退職する若い人が多いそうだが、あまり早い段階で転職ばかりしているとどこからも雇ってもらえない可能性が高くなる。昭和時代とは違うのだ。老後のカネを貯めないまま生きる人生になるかもしれない。
親にしても教師にしても、自分の経験に基づくのではなく、日本や世界の情報をしっかりとした情報源からつかみ取り、進学や就職に関して子どもたちにアドバイスできるようでなければならない。SNSから得た情報が危険であるのは書くまでもないが、SNSに依存している情報弱者もかなり多い。
人生の反省会(先生方との懇親会)もおおいに盛り上がった。同校の管理職をはじめとする先生方、アルク植元君と妻と私とでお酒を飲みながら、笑顔で語り合う時間となった。また沖縄に知り合いが増えたのは嬉しい限りである。お世話になった新垣先生をはじめとする西原高等学校の皆さん、ありがとうございました。またお会いするのを楽しみにしています。
木村達哉
追記
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