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「これで五輪中止とか笑笑」に思う

2021.05.11(火) 08:30

内閣官房参与を務める高橋さんという大学教授が、Twitterで世界各国の感染者数を比較するグラフとともに「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止とか笑笑」と呟き、世界中に発信したんですって。どうして言葉をそんなにも軽く使うんだろうと悲しくなっています。

国家的に然るべき立場にある人の言葉、それなりの年齢の方の言葉、そして大学教授の言葉、文末の「笑笑」…僕なんかに言われたくないだろうけど、下品の極みです。それに「さざ波」なんだったら、もう非常事態宣言を解除し、飲み屋も百貨店もぜんぶオープンすればいいんじゃないでしょうか。「さざ波」じゃないから、菅さんだって各知事だって、四苦八苦されているんじゃないでしょうか。こういうことを言うと、言葉を大切にしない人たちから「言葉狩り」なんて言われるんでしょうけど、言葉狩りの意味すら間違えているようでは何をかいわんやです。

言葉はなによりも大切です。私たちはものを考えるときも、言葉を使って考えます。人間が「考える葦」なのであれば、つまり言葉が大切だということになります。言葉を誤用すると誤解されたり批判されたりするのは当然です。それに、一度吐いた言葉を取り消すなんてことは、できません。

私たちはもっと日本語を正しく学びたいものですね。外国の言葉を勉強するのもいいんだろうけど、あまりにも私たちの母語に対する感性が鈍いように思われます。政治家が悪いのか、文科省が悪いのか、それとも大人が悪いのか、僕にはわかりません。高橋さんの言葉の内容が批判を受けるのは当然として、表現の下品さに目を向け、こんな貧しい言葉遣いをするもんじゃないよと子どもに教える親御さんがいてもいいんじゃないかと思っています。

木村達哉拝