5月14日。熊本にて2本の講演。ひとつは熊本県進学指導連絡協議会にて指導主事や管理職を対象とした講演であった。メルマガKIMUTATSU JOURNALには書いたが、熊本と言えば台湾のTSMC(半導体を作っている世界的企業)である。
TSMCの熊本進出により、熊本には社員やその家族を含めて多数の外国人が暮らし始めた。世界的な企業の進出により、熊本は大きく変わろうとしている。ただ、熊本が勝手に変わるわけではない。人が変わらねばならないし、社会や学校が変わらねばならない。
グローバル人材を育てるために、学校には何ができるのかという話をしてくれというのが県からの依頼であった。私の教え子にもグローバル人材が多数いる。英語が一丁目一番地であるのは言うまでもない。が、英語ができたところでそれ以外は何もできないというのでは単なる英語屋である。
今までの日本って「英語ができなくても生きていける国」だった。ここからはどうだろう。すでに学校の半分近くが外国人生徒というところもあるやに聞いている。そうなると学校も変わらざるを得なくなるだろう。教員は日本語で授業をするのだろうか。古文を英語で教える時代が来ても不思議ではない。
出席された先生方には、私の生徒たちの授業を動画で観ていただいた。加えて、英語の授業を体験していただいた。「使える英語」と言いながら試験対策ばかりする日本人生徒では、ちっとも話せるようにはならない。スペリングばかり気にして、最も大切な音声を軽視している単語学習では、いつまで経っても海外の学校には追い付けない。
終了後、拙著『ユメタン』をお使いの県立済々黌高校が近くにあるというので、「ちょっと寄って講演をしていってください」と依頼され、生徒たちに未来の日本について、英語について話した。それについては次のポストにて書こう。
木村達哉
追記
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