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大阪・私立清明学院高校にて講演

2025.05.24(土) 09:00

5月24日。清明学院高校PTA総会にて保護者の皆さんに講演。演題は「伸びる子の親、伸びない子の親」。すでに講演の内容についてはメルマガに書いたので詳細は割愛するが、要するに伸びる子には伸びる理由が、伸びない子には伸びない原因が、それぞれご家庭にあるかもしれませんなという話をした。

若い頃十年間勤めた西大和学園でも、その後に二十三年間も勤めた灘校でも、伸びる子には特徴があった。性格が素直で人のアドバイスに耳を傾ける。疑問点があれば遠慮なく質問する。これは違うんじゃないかと思ったら自分の意見を述べる。そのうえで、しっかりと自習ができる。そういう子は多少授業中に居眠りしていても伸びていった。

塾ばかり行っていて自分で考えない子は駄目。塾が悪いわけではないが、弱点を補強しないと成績は上がらない。弱点の補強には自習が必要不可欠であるが、塾ばかり行っていると疲れてしまって自習に身が入らない。自習しないと成績は伸びないよと指導してくれる塾を選ぶべきである。

自分を冷静に分析し、弱点を意識している子はその点で強い。弱点がわからずに機械的に学校や塾に通い、時間と体力を無駄に使っている生徒の場合、特に真面目な子で先生の言うことを全部聞こうとすると伸びない。英語の教師は英語をやれと言い、数学の教師は数学は大事だと言うのである。自分で取捨選択をしないとパンクする。

その点で言えば、灘校の生徒たちはうまい子が多かったように思う。高3にもなると理系の生徒の中には「地理は捨てます」というのが出てくる。共通テストの地理で満点を狙うぐらいなら、二次試験にもある物理や化学の勉強をしていたほうが合格しやすいと踏むのだ。そして見事に合格する。

保護者は大変だ。私も二人の子を育てた(といっても何もしていないが)から多少は発言する権利を持っているように思うが、子は親の言うことなど聞かない。親はやきもきばかりしている。木の上でじっと見ているしかないのが親だと言ってもそれはなかなかに辛い仕事である。

講演が子育てのお役に立てば幸甚である。何よりも大切なのは親自身が人生を愉しむことだと考えている。人生を愉しもうと思うとそれなりにカネが要る。カネを作ろうと思ったら勉強してレベルアップするのが一番簡単である。親が勉強している姿を子どもに見せる、そういう家庭が増えればいいのだけれど。

木村達哉

追記
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