5月26日。京都府立北稜高等学校にて講演。『ユメタン』を使っている生徒たちに「夢をかなえる英語勉強法」という演題で1コマ、お話し申し上げた。いつもながら大した内容でもないのだけれど、英語勉強法という演題ではあるけれど、これからの人生を考える機会にしてもらった。
英語の勉強法などはシンプルである。①音を真似る、②英語を日本語に直す、③その日本語を英語に戻す、④それらを即座に行えるようにする、の4段階である。どれが抜けても大した英語力にはならない。受験では④が軽視されているように思っていたが最近では拙著を使って瞬間的に日本語を英語に直す学校が多くなっている。
同校も然り。ただ、どうしても昭和時代の感覚で、スペリングを覚えねば試験に合格できないんじゃないか、発音なんて別に要らないんじゃないかと思っている生徒も少なくはない。言葉を勉強するのに発音が軽視されるなんてありえないのだけれど、過去の日本の英語教育では残念ながらそうであった。
外国語に限った話ではないが、なにより大切なのは継続することである。我々はさほど頭が良くない。触れなくなると忘れるのは楽器もスポーツも外国語も数学も同じである。継続を支えているのがモチベーションであり、やる気をどう続けるかは自分で考えるしかない。
将来の自分が外国語を使っていることをイメージすることは最重要だろう。論文を書く、企業の会議で発言する、接客するなどが日本語だけで成立するのであればいいのだけれど、特にそれなりの社会的立場とそれなりのカネを得たいと望むのであれば、せめて英語は話せる(したがって聞ける)ようになっておきたい。
担当の東先生からご連絡賜った。
**********
英語の勉強法はもちろんですが、どう生きていくのか
というところがとても心に響いていたようです。
お話がおもしろくて芸人みたいでした、という感想もありました。
**********
管理職や他の先生方もよかったよかったと繰り返していらっしゃったらしく、お役に立ったようで嬉しく思っている。先生方も普段から指導されている内容だったとは思うが、私のような外部の人間だからこそ心に響くということもあろう。加えて、還暦を過ぎてこういう機会がいただけるのも嬉しいものだ。多くの方々のお役に立ちたい。
木村達哉
追記
メールマガジン「KIMUTATSU JOURNAL」を火木土の週3通無料配信しています。読みたいという方はこちらからご登録ください。英語勉強法について、成績向上のメソッドについて、いろいろと書いています。家庭や学校、会社での会話や、学校や塾の先生方は授業での余談にお使いください。