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ぶりっぶり!

2021.06.06(日) 06:50

僕も以前はリスニングが苦手でしてね。西大和学園時代は外国人の講師が日本語を話せなかったので、しょうがないから英語を話すことになるのですが、相手が言っていることを聞き取ることもできないので、自分が多少英語を話せても意味ないじゃないですか。相手の発言を受けて、こっちが話すわけでね。だから、向こうから外国人の講師が歩いてくると、目が合わないようにしました。ランソン、このブログ、読んでないと思うけど、本当に愛想悪くてごめんな。

灘校に移ってから本格的に勉強をスタートさせました。これはだいぶ聞き取れるようになったなぁと思うまで3年か4年かかりました。受験レベルならいいのですが、さすがに英語のプロがセンター試験レベルじゃ不味いでしょ。

今はオーバーラッピングとかシャドーイングとかいった単語が英語の授業で一般的に使われるようになりましたが、当時はなにそれ?状態でね。正しいやり方なんて、灘校の先輩方に聞いても「知らんがな」と言われるだけ。しょうがないので、通訳養成学校に体験入学することにしました。入学はできなかったのです。なにせ当時は6000万円也の借金があったので。

で、セミナーの準備をしていて思ったんです。

オーバーラッピングとかシャドーイングとかいった言葉は一般化したかもしれないけど、もしかして正しいやり方をご存じない方もけっこう多いんじゃないのか?と。なので、今日のセミナーでは、リスニング力がぶりっぶりに上がる音読の正しいやり方、つまり僕が通訳養成学校で教わった方法をご紹介し、オンラインではありますが、一緒に声を出しました。

結局のところ、リスニング力にとって
1.いろんな単語や熟語を知っている
2.前から意味をとって読める・聞ける
3.声を出す
という3つの要素が必須アイテムなのですね。特に大事なのがどれというより、どれも大事でして、1つでも欠けるとリスニング力はきっとあまり大したことがないと思われます。

特に3番などは具体的な方法を知らないと、単に声を出しているだけということになってしまいますので、今日は思い切り丁寧に説明をさせていただきました。単に音読していても意味ないですよと言いながら。

皆さん、ありがとうございました。多くの方々からの「ありがとう」が嬉しい。今から飛行機に乗って自宅に戻ります。また2週間後に、今度は「話し方・伝え方」のセミナーがありますが、よかったらおいでください。

木村達哉拝