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不登校生徒に届けたくて

2025.11.16(日) 08:00

11月16日。昨日の静岡セミナーに参加された県立高校の先生からメールを賜った。こういうメールは嬉しいものだ。セミナーの内容が役に立ったこと、絵本を購入してくださったこと、育休中だがもう少し経ったらお子さんと絵本を読むのが楽しみであること、そして静岡のお勧めスポットをご紹介くださっていた。

『あなたのちからになりたくて』は1000人ほどの方がお買い上げくださっている。5000冊売れれば成功と言われる絵本の中では決して売れているわけではないけれども、こういうのは物書きとしても売れて儲けようと思って創っているわけではない。タイトルどおり、これを読んだ不登校生徒がひとりでももう一度頑張ろうかなと思ってくれればいい。

書店で取り寄せて読んでくださる方がどれぐらいおられるのかはわからないが、セミナーではアルクがブースに置いてくれるものだから、お一人お二人と買ってくださる。また、ご自身で買ったものを持ってきてくださる先生方もいらっしゃる。ご自分用の絵本と生徒用の絵本を持ってきてくださる方も。

もちろんすべての方に気持ちを込めてサインをさせていただいている。

絵本、灘校を去っていく子どもたちを見て、退職したら彼らに向けて創りたいと思っていた。卒業していくのではなく、続けられなくて途中で転学していく子どもたちに向けて、である。53歳だったか54歳だったかのとき、あることがきっかけであと3年で退職しようと決めた。急いで絵の専門学校に通い始めた。絵は15歳のときから描いていなかったからである。

図書室に置いてある学校、保健室に置いてある学校、廊下に置いてある学校など、学校によって置き場所はさまざまだ。勉強がしんどいな、学校がしんどいな、人間関係がしんどいな、そう思った生徒や先生方に絵本を開いてもらえればと願っている。普段読むようなものではないのだけれど。

『ユメタン』や『東大英語リスニング』のように毎年何万部も売れるようなものではない。いつか絶版にと言われるかもしれない。ラグーナ出版さんからその通達が来ないように、自分で毎年買うようにしている。セミナーにお越しくださった先生方が興味を示してくださるのを見て、心の中でにこにこ笑っている。

木村達哉

追記
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