11月21日。二日連続の講演となった。今日は千葉に移動し、県立佐原高等学校を訪問した。成田空港から車で30分ほどの進学校である。伊丹空港から羽田空港へ、そして空港バスで成田空港へと移動したあとはレンタカーで、という目論見を立てていたところ、伊丹空港で思わぬ事態となった。
いよいよ搭乗というときになって、アナウンスが流れた。「羽田行きは急きょタイヤ交換が必要となり、出発時間が大幅に遅れ」るというのである。下手するとリスケになるかもしれないと気を揉んだが、30分の遅れで済んだ。日本の技術者は優秀である。外国からいらした方かもしれないけれど。
佐原高校、担当のK先生や教頭先生から頂戴した資料によると、けっこうな数の生徒たちが難関大学を目指していることがわかる。今日は高2生徒対象だったので、一年後に迫った大学受験準備をするのに必要な考え方、大学に進んだあとの姿勢、今後の日本社会について、もちろん基本的な英語勉強法についてもお話し申し上げた。

体育館後方では希望する保護者の方々も30人ほど聞いておられたが、皆さん、ビッグスマイルであった。ここかしこで聞いておられる先生方も笑顔で頷いておられる。終了後は多くの生徒たちが、サインしてください、進路に関して質問いいですか、さっきの小説の件ですが、リスニングについて聞きたいことが、圧倒的な努力とは何ですか……さまざまな質問をぶつけに、もちろん拙著を片手にたずさえて控室までやってきた。
講演会直後の質疑応答では誰も手を上げなかったのに、フェイストゥフェイスだと言葉が次から次へと溢れてくる。ひとつの言葉が次の言葉へとつながっていく。廊下には長蛇の列ができた。先生方にお礼を申し述べて同校を出たときには、すっかり暗くなっていた。空気がひやりと冷たかった。
英語の教材だけでなく、小説も頑張ってください。文学賞受賞の報道を楽しみにしています。多くの生徒たちから声をかけられた。ほんまやな、俺もっともっとがんばらなあかんなと思いながら、千葉から水戸までレンタカーで移動した。到着した頃にちょうど担当のK先生からLINEが届いた。
「生徒・教職員の満足度が高く、もっと聞いていたかったという声が多かったです」と記されていた。ありがとうございました、また会いましょうね、と返信をしたが、私のほうも多大なるエネルギーを全身に浴びた。伊丹空港で「飛行機のタイヤ交換」が流れたときはどうなることかと思ったが、生徒たちと先生方の笑顔に包まれるとても良い日になった。
木村達哉
追記
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