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山形からの嬉しい写真

2021.06.25(金) 09:00

東日本大震災以前は、ほとんど東北に行ったことがなかったんです。修学旅行で1回、家族旅行で1回。あとはセミナーで仙台に行ったぐらいでした。が、震災から11か月後、2012年2月にチャリティーセミナーを開催し、そこにたくさんの東北の先生方が参加してくださいました。磐城高校でのセミナー中に大きい地震が起こり、驚いたのを今でも覚えています。

それ以来、東北6県の先生方とのお付き合いが始まりました。福島県は県教委主催の勉強合宿で講師を務めさせていただいたり、ふくしま学びのネットワーク主催の「夢をかなえる無料勉強会」で福島の生徒たちに授業をさせていただいたりしています。また、山形県は(今年はできませんでしたが)松木先生や山口先生が中心になっていつも1月に無料勉強会を開催されていまして、毎年講師として参加させていただいています。

ボランティア活動の一環ですので、お金をいただくわけにはいきません。先生方が喜んでくだされば、その向こうにいる生徒たちの成績向上にもつながりますからね。東日本大震災は悲しい出来事でしたが、結果的にそれをきっかけに人の輪や絆が強くなったように思います。

写真は山形県立新庄南高校の生徒たちです。『新ユメタン』で英語を学んでいる生徒たちの写真を、高橋先生が送ってくださいました。新庄南高校には訪問させていただいたことがありますが、雪深い場所にある学校でしてね。足を滑らせないように気を付けながら校舎に入っていったのを覚えています。

物書きとしては、本当ならもっと読者の方々とつながるイベントを開催したいし、こういった学校を訪問したいのですが、今はできません。しかし、つながりのある先生方が生徒たちの写真を送ってくださいます。僕は村上春樹さんほど偉大ではありませんが、村上さんより読者と直接つながっている作家でありたいと思っています。

落ち着いたらまた来てくださいねとたくさんの学校から言っていただいています。以前もここに書きましたが、出版界のさだまさしさんを目指している僕ですので、ワクチンが行きわたり、街に笑顔が戻ったら、また東北に足を運ばせていただこうと思っています。皆さんにお会いするのを、心から楽しみにしています。

木村達哉拝