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邂逅

2021.07.03(土) 09:00

僕などは自他共に認める能力が高くない人なので、時の運、場所の運、人の運に恵まれないと生きていけないのです。おかげさまでなんとかここまで生きてこれたのも、明らかに僕があまりにも駄目だからと手を差し伸べてくださった方々のおかげです。謙遜ではなくて。

先日、ジュンク堂書店那覇店さんの森本店長からMessengerをいただきました。森本店長、もともと兵庫県の人なのですが、沖縄にいらっしゃってから10年以上経ち、すでにウチナーンチュだと言ってもいいんじゃないでしょうか。地元のラジオ局で本についてお話をされたり、沖縄の諸産業の方々と通じ合っておられたりします。

会わせたい人がいるんですよとおっしゃるので、わくわくしながらジュンク堂書店さんに向かいました。いつもどおりの駐車場に車を入れて横断歩道を渡り、約束までけっこうな時間があったので、書店内を散歩。江國さんと朝井さんの小説を買いました。約束の17時半にレジに向かい、男性の書店員さんに店長を呼んでいただきました。

バックヤードでお会いしたのは首里のすけさん。沖縄のお笑いの芸能事務所であるオリジン・コーポレーションの代表であり、ご自身もお笑い芸人をされています。首里高校から琉球大学に進み、お笑いの道に入ったとのこと。僕も幾度となく首里高校で授業や講演をさせていただいたこともあり、話が弾みました。

コロナ禍でのステージのこと、所属する芸人さんたちのこと、僕の沖縄でのNPO活動のこと、沖縄の現在と未来の在り方などについて、気がつくと2時間ほど時間が経っていました。とても有意義な時間を過ごすことができ、コロナが終わったらなんて言わずに、すぐにでも一緒に沖縄を盛り上げる企画をやりたいですねと言って別れました。

個人がいくら頑張ってみてもできることなんてたかが知れていますからね。こういう邂逅があって、なんらかの化学反応が起こり、気がついたら大きいことにつながっているというものです。僕がお笑い芸人になるわけではないのですが(たぶん)、首里のすけ&キムタツでどういうことができるのか模索しながら、僕たちも楽しみ、人さまにも楽しんでいただければいいなぁと思っています。

木村達哉拝