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いつ英語に興味を持ちました?

2021.08.16(月) 09:50

21日に毎日小学生新聞主催のイベントがあるのですが、かなりたくさんの方々がお申し込みになっているそうです。ありがたいことですね。質問もたくさんいただいています。小学生のうちからやっておいたほうがいいことはなにかとか、大学受験の際に英語がネックにならないようにするにはとか。質問されているのはおそらくほとんど保護者の方だと思います。当日、時間が許す限り、たくさんお答えさせていただきます。参加者の皆さん、よろしくお願いいたします。

詳細とお申し込みはこちらから
僕自身のことについての質問もあります。困るのが「いつぐらいから英語に興味を持ったのでしょうか」という類のものです。英語に興味を持つ? そんな感覚は今まで持ったことがないです。僕のこの文章を返り読みをすることもなく、平気で読んでおられる皆さんは、いつぐらいから日本語に興味を持ったのでしょうか?

ね? 困るでしょ? 日本語に興味を持ったわけではなく、生まれてから周囲の方々から話しかけられ、中には「おもちゃ」と「おもちや」を混同したり「さかな」を「さなか」と読んだりする楽しいミスをしながら小学生になり、漢字や二字熟語・三字熟語・四字熟語やことわざを教わったりして徐々に、そしてけっこうな時間をかけて、日本語を習得されてきたんですよね?

皆さんの日本語力にはかなり個人差があり、たとえば「わたくしは本を書いたり人前で話したりなどしながら、糊口をしのいでおります」などと申し上げると、ココウヲシノイデ?という顔をされる方もいらっしゃいます。頷いておられる方もいらっしゃいます。今まで習得した語彙や表現の多い人であればあるほど、日本語力が高くなるはずです。

僕も同じです。英語に興味を持ったというよりも、英語ぐらいできないと格好悪い気がするなぁと思い、中1の4月からいろんな文章を読んだり聞いたり書いたり話したりし、数えきれないほどのミスをし、それを訂正しながら現在にいたるのです。現在は英語で文章を書く機会が激増していますが、それでもミスをし、ネイティブに訂正されています。僕がネイティブの書いた文章を校正することもあります。

英語に興味があったわけではありません。英語ができる自分を作りたかっただけです。ただそれだけ。だって文章を書いて生きていこうと思っていましたので、日本語しかできなかったら1億人にしか読んでもらえない文筆家になるじゃないですか。英語で書けば20億人ぐらいが読んでくださる可能性が生まれるのです。20倍多い読者がいることになります。英検の面接官をやったことはありますが、僕自身は英検の級を持っていません。英語で文章を書くことと英検を受けることとはまったくの別物ですから。

将来はCAになってやろうとか、海外で働くという選択肢を作っておこうとか、人生を考えることです。日本でしか通用しない人材になるよりも、外国語ができたほうが都合がいいのです。英語ができるというのは、プログラミングができるとか、楽器ができるとか、料理ができるとかいった、人間の能力の1つでしかありません。英語ができたからって別に日本にとどまって日本語だけでも生きていける仕事に就くのであれば、結局は不必要となり、勉強しなくなると英語は忘れていきます。その程度のものですから、まずは人生を考えるところから始められるといいのではないでしょうか。

木村達哉拝