佐世保から新鳥栖で乗り換えて熊本駅へ。熊本空港まで移動して、天草エアラインで天草までやってきました。数年ぶりです。天草高校の先生からの「ホテルをこちらで予約します」というお申し出をやんわりとお断り申し上げ、ペットと泊まれる宿を予約しました。

天草高校の生徒たち（と保護者）に講演をさせていただきました。英語の勉強法、勉強をなぜするのか、どう人生を考えるのか、そこにどう勉強を活かすのか等々、心を込めてお話をさせていただきました。久しぶりの先生方と笑顔を交わしました。本当に充実したひと時でした。ありがとうございました。

終わってから多くの生徒たちに囲まれました。英文法がわからない、志望大に対して偏差値が足りない、やる気が続かない、理系か文系かで悩んでいる、キムタツの絵本が早く見たい…中には質問と言えないようなものもありましたが、生徒たちがひとりずつ来ては笑顔で去っていきました。僕の答えが彼らの気持ちを動かし、勉強しようという気持ちになったのであれば嬉しいですね。

大人が子どもの質問に答えるときって、ごまかしてはならないと思っています。たとえば「京大に行きたいが偏差値55しかない」という子に対して「がんばれ」というのは間違いだと思っています。僕は「行きたいなら数字を上げればいいだけ」と答えました。本当に行きたいなら、京大程度なら必ず行けます。でも、ビジョンも計画性もないのに、単に京大へのあこがれだけがあるなら上がらないでしょう。

そういった話をしました。どうして京大なのか、何を学びたいのか、誰のゼミに入りたいのか、いつまでにどういう力を伸ばそうとするのか、今はどうして55程度のレベルなのか、そういったことをひとつずつ検証することでしょうね。そして、本当に京都大学で学びたいという気持ちが強いのであれば、寝る時間も惜しいはずです。どうして眠くなるんだ、寝たくないのにという気持ちになるはずです。

天草、本当にいいところです。明日は隠れキリシタンの崎津集落に行き、そこからフェリーで鹿児島にわたるつもりでおります。本当は車で熊本まで移動し、鹿児島に行こうと思っていたのですが、天草高校の先生がフェリーのほうが便利と教えてくださいました。もうしばらく天草にいたいなぁと思っています。また近いうちに来るような気がします。

木村達哉拝