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講演料の規定について

2021.11.05(金) 07:50

すでに来年の講演依頼が届いています。最近は学校だけでなく、自治体の教育委員会からも届きます。大手塾からの依頼もあります。時間が空いていれば、こんな人間の話でいいならいくらでもさせていただきます。困るのが講演料です。

規定の講演料があるわけではないので、決めてくださいと先方から言われます。困ったな、じゃあ500万円でと言うと、いやそれはちょっととおっしゃいます。であれば1万円でと言うと、そりゃさすがに少なくないですかとのたまいます。どやねんと思いながら、じゃあその真ん中をとって250万円でと言うと、いやぁ中間値も高いですねぇと。

正直、交通費と宿泊費をいただければ、そしてそれなりにいい気分にしていただければ、いや、ちやほやしてくれなくても、最悪僕の著作を使い続けてくださっていれば、たかだか60分や90分の話で20万も50万ももらおうなんて不埒な悪行三昧には走らないのです。うにゃあ、んで、おいくらなんですかぁぁぁと先方もイライラしながらお聞きになるので、いつもどう答えていいのかわからず、いやもうそちらで決めてくださいと返事をします。

そんなわけで講演に関して言えば、僕は無理をしません。なぜならカネが欲しいわけではないからです。僕は本を書きたいんです。あるいは、絵本を描きたいんです。講演やセミナーに出ると、空いた時間にそれなりには書く(描く)のですが、自宅にいるようには進みません。僕の読者の方々を大事にしたいなという思いから、講演やセミナーをさせていただいているのです。

何人かの方々からチップスをいただきました。交通費と宿泊費は実費。加えて講演料は、著作を使ってくださっている学校や塾は1万、それ以外は5万、大手塾や大手企業は10万、それ以外は30万といったふうに規定すればいいんじゃないでしょうか、と。まぁね、そりゃそうだよなぁ、そのほうが依頼しやすいだろうなぁとは思います。でも、NPOを作っている沖縄や福島では、ほとんどお金をいただいていないんです。なにせNon Profit Organizationなので。その規定を両県にも代入してカネをいただくのか?とか、面倒なことを考えねばなりません。

僕の場合、その「面倒なことを考える」のが嫌なんですよ。今のところは先方さんの良心に依存していて、それなりに上手くいっているように思われるので、とりあえずは規定を作らずにいるつもりです。そんなわけですので、依頼される皆さんはそこのところを慮っていただきまして、テキトーにしていただいて結構です。作家としての活動ですので、僕の著作を使ってくださっている学校が最優先となります。そこのところはよろしくお願いいたします。

木村達哉拝