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文通費改正案 成立見送りのニュースを読んで

2021.12.05(日) 03:37

国会議員をやっていると月に100万円もボーナスが支給されるんですね。いわゆる文書通信交通滞在費(文通費)というお金で、しかもこれがまったく使いみちをオープンにしなくてもいいそうです。つまりですね、私たちは公的なお金を使うと即座に領収書を出してオープンにしなければなりませんが、国会議員になるとそれがなくなるので、貰ったら貰ったまんま、ラウンジやキャバクラに使おうが、家族旅行に使おうが、自由なのです。いいなぁ。年に100万のボーナスもない人だって多いというのに。

で、そりゃさすがに納税者に対して顔向けができないでしょということで話題になっているのですけれども、自民党は立民党や日本維新と会談して、次の臨時国会では日割り支給を可能にする法改正を見送ったそうです。

ニュースによれば、自民党は文通費を日割りで支給できるよう法改正して、使いみちの公開などは継続して議論することを提案したそうですが、立憲民主党と日本維新の会は日割りだけじゃなくて、使いみちの公開を含めて法改正するべきだ!と主張。合意に至らなかったため、臨時国会での法改正は見送られそうだということです。

なるほどね。いやぁ、そりゃ自民党はさすがに法改正をやらないでしょ。だって、今のままでじゅうぶん選挙に勝てるんですから。損をすることまでしなくても勝てるんです。自分たちが損をするような改革をしますか? いやぁ、しないしない。絶対にしないです。強い野党がいて勝てるかどうかわからないという状態なら別ですけどね。

僕が立憲民主党や日本維新の会のリーダーだとしたら、自民党や公明党を置いといて勝手に公開しますね。どんな法整備であってもそうですが、与党が嫌だ嫌だ!と駄々をこねると、日本の政治システムでは野党にはどうしようもないんです。であれば、野党だけでやりまぁす!といって領収書をしっかり正しくとってネット上で公開し始めれば納税者は野党を応援するんじゃないですか。少なくとも僕なら応援します。そうすれば強い野党が誕生することになりますよね。

自民党が誕生したのが1955年。自民党中心の政治史なんて、始まってたかだか66年しか経っていないんですよ。これから日本は何億年も続くんでしょ。まだ過渡期にもなっていない、いわば創成期なんです。ここから日本の政治が創られていくのです。夜明け(dawn)なんですよ。こんなスタート期に「お代官様ぁ」が闊歩するような状態では、先が思いやられますね。永田町の皆さん、選挙も終わってやれやれ当選したわいと呑気に過ごしておられるだろうと思うのですが、私たち庶民から年貢をとってばかりいると、そのうち「一揆」が起こりますよ。

木村達哉拝