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ロシアのウクライナ侵攻に思う

2022.02.24(木) 11:00

ご存じのとおり、ロシアとウクライナの戦いは昨日今日始まったわけではありません。2014年にロシアはウクライナに侵攻していて、今回はそれに続く形になっています。今回の侵攻がよくわからない方のために極めて簡単に書いておくとこうなります。

ウクライナは1991年以来の独立国家です。が、20世紀の大半はソビエト連邦の一部でした。なので、プーチン大統領は「ウクライナ人とロシア人は1つの民族だ」と言い切っています。実際、ウクライナのロシアに近い地域ではロシア語が話されています。でも、現在は独立国家です。

プーチン大統領はソビエト連邦のような大国を復活させたいのですね。したがって、ウクライナにはNATOに加盟してほしくないのです。NATOってのは、ソビエト連邦などの共産主義国に対抗するために作られた軍事同盟です。現在は英米を中心として、30か国が加盟しています。ヨーロッパのほとんどが加盟しています。旧ソ連の国々も加盟しています。民主主義国家はすべて加盟しちゃってくださいと言っているのがイギリスのジョンソン首相です。

ウクライナがNATO(つまり民主主義国家側)に加盟しちゃうと、それはロシアとの決別を意味することになります。プーチン大統領にとっては望ましいことではありませんよね。お前!なにやってんだよ!こっち側にいろよ!と言っているのです。ものすごくざっくり書けば、以上のような理由でロシアはウクライナに、というよりもNATOに、もっと言えばアメリカやイギリスに宣戦布告したわけです。

実は、教え子の奥様がウクライナ人なんです。高校時代から付き合ってたんじゃなかったかなぁ。昨年、僕も彼女にお会いして少し話をしました。今ごろは心を痛めておられるんじゃないかなぁ。今まで湾岸戦争なんかにしてもそうですが、海外で戦争が起こったというと新聞を読んで情報を仕入れてきたのですが、今回のは比較的近い人が紛争地域出身というので、我がことのように心配しながら情勢を見守っています。

それに加えて、今回のこの侵攻が誰も望まないようなことに、つまり第三次世界大戦のようなことに、つながらなければいいがなぁと心配しています。中国がこの後どういう形で関わってくるのかによりますが、それでなくても(海外の多くの国々では規制が解かれ始めてはいますが)新型コロナウィルスで大変な状況下にありますし、比較的短い期間で解決することを強く願っています。

木村達哉拝