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国公立大学入試 前期日程 合格発表

2022.03.10(木) 09:15

久しぶりに灘校にまいりまして、事務室と職員室に顔を出しました。お土産のちんすこうを持って。ちんすこうよりも、沖縄のお菓子ではくんぺんが好きな木村ですが、サイズ的にはちんすこうのほうがいいかなぁと思いましてね。どうでもいいですか、この話。

職員室に入って、東大なんにんぐらい合格したんですか?と聞くと「さぁ?」と。いい学校だなぁと思いながら、そういうのを知っていそうな先生に聞くと「だいたい90人ぐらいじゃないですか」とのこと。それ以上は誰にも聞きませんでした。時間の無駄なので。京大も阪大も何人かわかりません。正確な数は学校にも誰にもわかりません。でも、そういうのはどうでもいいです。下品なメディアはそういうのを記事にして売り上げを伸ばすでしょうが、協力する人はお金を払って雑誌を買ってあげてください。

多くの生徒たち(去年の合格者と今年の合格者)が来ていまして、同窓会みたいになっていました。合格した子たちとは握手を交わしまして、楽しいひと時を過ごしました。絵本はいつぐらいに出ますかと聞いてくれる子がいたので、来月ぐらいじゃないかなぁと答えると拍手をしてくれました。こういうのは嬉しいですね。

合格者たちには「合格後も学べよ」と声をかけました。たかだか東大に合格した程度でいい気になるなよと。彼らはわかっていると思いますけどね。周囲は天才だの地頭がいいだのと褒めてくれます。が、多くの子たちは自分なんか大したことないということを知っています。スタートラインに立ったアスリートを褒める観客はいません。合格者も同じです。これから学んで、凄くなる子が出てくるということです。全国で3000人ぐらいが新しく東大に入ることが決まりましたが、凄い人が2人か3人でも出てくるといいなと思っています。それが僕の教え子であれば嬉しいのですが。

不合格になった子たちは敗者です。頑張ったんだからと周囲は言うでしょう。でも、敗者は敗者です。負けた原因を分析しないと次の戦いでも負けます。たかが受験で負けたぐらいは大した問題じゃないんですが、人生の勝負はここから始まるのです。そこで負けると生き方死に方に関わります。不合格者は敗者なのですから、負けた原因を突き詰めて考え、自分に甘さがなかったか、計画をしっかり練っていたか、それを遂行する強さはあったのか等など、しっかり考えないと次もまた君は負けます。

合格者も不合格者も学び続けることです。人生がスタートしてまだ18年や19年ほどしか経っていません。これからも学び続け、社会のリーディングポジションに立ってほしいと願っています。そして、弱い人たちのために汗水たらして働ける人になってくれることを強く望んでいます。

木村達哉拝