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彦星と織姫が毎年会うのは無理なのですが

2022.07.07(木) 10:00

七夕は良い天気になってよかったですね。これで彦星が織姫に会える…ええ年したおっさんが何を言うとんねん!というダミ声が聞こえてきそうですな。ちなみに織姫はベガ、彦星はアルタイルなので、だいたい14光年離れています。この2人が会うとなると光速エスパーの速度であっても14年ほどかかりますので、論理的に毎年会うのは不可能ということになりますね。

はい? 絵本作家のくせにロマンもへったくれもない?

そうなんですけど、彦星と織姫が毎年会うのは無理やなぁと子どもの頃から思っていたのです。ブリタニカ百科事典を父に買ってもらって、暇があればページをめくっておりましてね。今みたいにインターネットなどない時代ですから、百科事典が楽しいんですよ。百科事典と学研の図鑑は宝物でした。

子どもの頃から勉強に対する意欲はまったく高くありませんでした。国語の教科書などあっという間に読み終わるじゃないですか。古文や日本史は「僕は過去にはこだわらない」と言って勉強しなかったじゃないですか。数学はxとかyとかの2乗というのが理解できずに沈没していたじゃないですか。なんだか自分の人生に役立つと思えなかったんですよ。

でも、百科事典とか学研の図鑑とかって、めちゃくちゃ物知りになれるでしょ。知識欲と言ってしまえばそうなのかもしれませんけれども、人生に役立ちそうなことがいっぱい載っているので、学校から帰ったら百科事典や図鑑を開いて時間潰しをしておりました。

ある時期から英語の勉強をするのですが、僕の知識や論理的思考の土台になっているのは百科事典や図鑑であるように思います。今はインターネットがあるので調べるのは楽になりましたが、アトランダムに開く楽しみというのはなくなりました。

そういう点で今の子どもたちは可哀想だなぁと思います。意外に思われるかもしれませんが、事典や図鑑から得た知識が勉強のやる気を刺激することが多々あるんですよね。おっと、そういえばやる気が出ないという高校生に動画で答えました。こちらです。よかったらご覧ください。

木村達哉拝