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人生の授業

2022.07.10(日) 10:50

琉球新報社のイベントがありました。いろんな著名人がさまざまな企画に出演されました。僕にも昨年に引き続いて出演依頼が届きましてね。ありがたいなぁと思いながら、出演させていただきました。琉球新報社1階の、皆さんが参加しやすい場所ということもあり、満員御礼となりました。ご参加の皆さんと琉球新報社の皆さんに心から感謝申し上げます。

灘校のような校則もない制服もない自由な学校に入ったにも関わらず、いや、そういう超進学校に入ったからこそ、悩んでいる子どもたちはかなりたくさんいます。学校に出てくることができない、部屋から出てくることができない、成績や家族との人間関係に悩んでいる子どもたち。もっと気楽に生きればいいのになぁと思いながら、23年間勤務してきました。

僕などは逆に体が弱くて貧乏で成績が悪いのに、気楽に生きてきました。学年最下位の成績でしたが、父も母も何も言いませんでした。将来について語り合うこともありませんでした。親は親で生きるのが必死でしたので、子どもも自分のことぐらい自分で考えて生きろというスタンスでした。それで救われました。

人生では何度も何度もピンチに陥りました。が、このピンチは努力すればなんとかなるなぁと思ったり、このピンチは誰かに助けてもらわんと如何ともしがたいなぁとか、このピンチはどうしようもないから考えないようにしようとか、冷静に分析しながら生きてきました。ほとんどのピンチ(カネがない、成績が悪いなど)は努力でなんとかなりました。

もうちょっと気楽に生きたらいいんじゃないかなぁという想いを込めて、お話を(どちらかといえば、お噺を)させていただきました。琉球新報社においでくださった沖縄の方々は温かく、おそらく全員がまっすぐに帰らずにサイン会に並んでくださったように思います。なにかしらの本を買ってくださいました。

72歳のおばあさんが『毎日続けるリーディング』(三省堂)を買ってくださいました。夏休みになる孫にプレゼントするとおっしゃって。塾の経営者の方は『毎日続けるリスニング』を買われました。夏休みにリスニング対策をするとおっしゃって。また、ほとんどの方々が『あなたのちからになりたくて』を買ってくださいました。一緒に写真を撮りました。皆さんが笑顔で帰っていかれました。

感謝の気持ちでいっぱいです。これからもこういうイベントを開催することになるかと思いますが、また来てくださいねと声をかけると、皆さんが大きく頷いてくださいました。涙が溢れそうになりました。生きていると楽しいことばかりではありませんが、こういう機会に笑顔になっていただけて僕は幸せです。皆さんからちからをいただきました。僕もがんばります。なお、琉球新報から交通費をいただきましたが、これは首里城再建のために寄付させていただきました。

木村達哉拝