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紀伊國屋書店でイベントを行います

2022.10.17(月) 09:00

9月に紀伊國屋書店グランフロント大阪店でイベントを開催する予定だったのです。ところが、台風が来ましてね。僕は前日まで熊本にいたのですが、台風に追いかけられるようにして帰宅しました。紀伊國屋書店が入っているグランフロントそのものがクローズドとなり、したがって書店さんも閉店になりました。僕のイベントは延期となりました。

そのイベントですが、1月9日に行うことになりました。『あなたのちからになりたくて』を同店で買ってくださった方を対象にした読書イベントです。その絵本に関して話すというよりも、子どもが本を読まないのをなんとかしたいと思っておられる保護者の方々においでいただければいいなぁと思っています。それ以外の方々で読書に関心のあるbookwormの方々にもおいでいただきたく思います。

当日は僕が灘校生たちに推薦した本の一覧を配付し、どうして私たちは本を読むのかという話をしようと思っています。お手すきの方はグランフロント大阪までお越しください。よろしくお願いします。

子どもの頃の僕はラッキーでした。まず、体が弱かった。ぜん息がひどくて、年間に70日ぐらい欠席しました。不登校という単語がなかったので助かりましたが、今ならそういう範疇に放り込まれていたのではないかと思います。

ラッキーだった理由の2つめが、貧乏だったということです。両親には愛されましたが、なにぶん貧しい家に生まれましたので、物には恵まれていませんでした。時代が、そして社会全体が、そうだったのかもしれません。

そのなかで父は本を買ってくれました。近鉄八木駅の近くにあった小さい書店さんで宝物を探すのが日課となりました。遠藤周作、太宰治、芥川龍之介、夏目漱石、手塚治虫が僕の先生となりました。小学生の頃からこういった方々の作品を読み耽っておりました。それが血肉となりました。

今の子どもたちはなかなか不幸です。日本人の給与が30年間上がっていないと言いますが、中学生でも高価なスマホユーザーなのですから、ファイティングスピリットの泉に水がたたえられることは難しいのではないかと思っています。その状況下でハングリー精神が涵養されるのは難しいはずです。

1月9日のイベントでもお話をさせていただきます。多くの方々に読書を楽しんでいただけるイベントにしたいなぁと考えています。ぜひお越しください。詳細はこちらです。

木村達哉拝