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「たまには」ばかりじゃ生きられない

2023.04.20(木) 09:00

沖縄から帰ってきた。今は西宮市の自宅でゆっくりしている。沖縄ではゆっくりできなかったんですかと言われて、ゆっくりどころか廃人に近いぐらいのんびり過ごしていたことを思い出す。「忙しくしている自分」に慣れてしまったのか、ゆっくりしていると「たまにはいいよね」と思う習慣がついている。

これはいかん。普段から本当に忙しくしている身ならまだしも、特に勤務先があるわけではなく、ラジオ番組の収録といっても月に一度。それ以外はたいがい本を読み、本を書く生活をしているのだから、「たまには」どころではない。

思うに教員時代、「たまには」と言う灘校生たちを見ては「いつものんびりしとるやないか!」と頭から罵声を浴びせたものだ。百万馬力の猪突猛進な生徒は皆無。どちらかと言えば、やるときゃやるわいという生徒が多かったせいか、普段の灘校ライフはそりゃのんびりしたものだった。

教員側も然り。中には、アンタハドウシテソンナニイソガシイイソガシイトイットルノカという教員もいるにはいたが、大概は授業が終わるとそそくさと荷物をまとめ、15時半から16時には職員室を後にしていた。今から思えば昭和ライクな良い職場だったと思う。中には老害のようなパワハラ教師もいて、多くの教員から軽蔑されていたが、極めて少数であった。

閑話休題。
今の自分は「たまには」ばかりも言っていられない。特段、死の病に侵されているわけではないにしても、のんびりした灘校生に比べると残り時間が少ない。先日、1つ年上の元同僚が亡くなったが、いつなんどき今際の際を迎えるかわかったものではない。

予定していたことができなかった夜に「なんくるないさ」と身を癒すのではなく、「明日は負けない」と言い聞かせ、お尻を叩きまくってから寝床に入ることにしている。なんとも窮屈なと思う向きもあろう。しかし、天性の野良にはこれぐらいがちょうどよいのである。「たまには」と言っていると明日も同じ台詞を吐く羽目に陥る。

今日はメルマガを送信する以外に予定していたことができなかった。沖縄からの移動に疲れたのは言い訳で、体力的には問題なかったはずだ。よし、明日からは2連勝しよう。夢の無い人間ならいざ知らず、えらそうに人と飲んでは夢を語るくせになんにもできずに終わる日が続くようでは、夢を語る資格もなかろう。

木村達哉

追記
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