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西宮能楽堂にて「小鍛冶」を楽しむ

2023.05.08(月) 09:00

甲子園駅から梅田駅に向けて普通電車をひと駅乗ると鳴尾駅に到着する。拙宅からは甲子園駅も鳴尾駅も歩いてすぐなので、つまり電車に乗っている時間は1分か2分というところか。何年か前、鳴尾駅の近くに能楽堂ができた。行こうと行こうと思いながら行けずにいた。

教員時代、神戸市長田区にある能楽堂で幾度か狂言を鑑賞したことがある。子どもの頃の私は年がら年じゅう本を読んでいたけれども学校の成績はさっぱりで本以外にはほとんど興味を示さず、両親ともそのあたりのぶら下がりだったものだから文化的な生活とはほど遠く、したがってそのような日本の伝統的な代物に触れた試しがない。

かと言って、大人になった今のとなっては、触れたことのないものに触れることを邪魔くさがるほど村人ではない。長田の能楽堂で観た狂言は実に面白く、帰りは同僚たちとビールを飲みながら太郎冠者の物まねをしたものである。ただ、狂言ばかりで能を観たことはなかった。

幸いにして、先の土曜日、席があると聞き、朝から電話をして予約。「小鍛冶」を初めて楽しむことができた。たまたま顧問弁護士の津久井先生もいらっしゃっていたらしく、能楽堂に足を運んだことをFacebookに書いたところ、私もいましたよというコメントを頂戴した。

興味を持つと深めたくなる。能とな何なのだという思いでパソコンを立ち上げる。こういうときにネットは気楽に調べられるのがいい(深く調べるのには向いていないのと、嘘の情報がさも真実のようにアップされているので見抜く目が必要だが)。能と能楽はイコールではないとか、江戸時代までは猿楽と呼ばれていたとかといった程度の知識を持つことはできた。

が、まだまだ入山前の小僧である。鳴尾の能楽堂では月に一回、能なり狂言なりを披露してくださるようなので、日を空けてしばらくは通おうと思っている。能楽にというよりも新しい興味が生まれたことにわくわくしている。

木村達哉

追記
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