前日に続いて同校を訪問。午前中に２本の講演というか漫談というかを行った。１つは高１が対象。演題は「英語勉強法」だったが、英語の勉強法はそれほど複雑ではない。要するに英語を日本語に直せ、日本語を英語に直せれば、誰でも英語が読める／聞ける／話せる／書けるようになる。

ただ、そうは言ってもどの程度できるようになるのかは個人によって異なる。私のように英語を使って飯を食っている人間とそうでない人間では深さが異なる。ちょっと英会話ができればいいのよ、オホホ！という有閑マダム（がいまだに日本にいるのかどうかは存じ上げないが）と私とでは深度が違う。

生徒たちには英語がどの程度できるようになり、英語をどう使うのかを考えなければ、結局のところモチベーションは上がらないだろうし、やっているうちに嫌になるだろうという話をさせていただいた。

高１が終わると次は中１生徒たちへの講演。もうね、中１ぐらいになると講演後の質疑応答が凄いんだ。20人以上はいたんじゃないだろうか。「座右の銘はなんですか」「凹んでいるときは何を食べますか」などなど、それを聞いてどうするねんという質問もあれば、これはいい質問というものもあったが、時間的余裕があったので全員の質問に答えさせてもらった。楽しいひと時であった。彼ら彼女らも大笑いしながら、50分ほどの講演をよく聞いていた。

終了後のアンケートでは約180人の中１生徒たちが「よかった」というようなコメントを書いてくれていたようなので、私が話した「６年間の展望」について多少は考える機会になったのではないだろうか。中１なんて、仮に現時点で偏差値が20や30しかなくても、望むなら東大であろうと京大であろうとハーバード大であろうと、入れる。

大切なことを話したので、生徒たちにはしっかりと自分の人生を見つめ、そして自分を鍛えていってもらえればいいなと思う。今日の生徒たちのなかから日本を、あるいは世界を、支える人材が出てくるかもしれない。私の話がほんの少しでも「やるぞ！」という気持ちにつながったのであれば、講演は大成功であったと言えるだろう。

木村達哉

追記
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