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ドラフト会議

2023.10.26(木) 09:00

10月26日。プロ野球のドラフト会議が行われた。今年も指名されなかったと嘆いているおっさんたちが日本中に溢れている。もしかしたらワンチャンあるかと思ってアメリカから帰国したのに!と書いている小さいおっさんもいる。

大学入試にしても、志望大学から指名された人たちもいればそうでない人たちもいる。最近は浪人するのを嫌がる傾向にあるらしいが、進みたくない人生の進路を行くより、たかだか1年2年の浪人ぐらいは何のマイナスにもならない。就職にも何の影響もない。私もそう思って、現役のときに合格した外国語大学を蹴って浪人した。当時は英語の道に進みたいという意識が希薄だったのである。

逆に、指名されてしまったがために駄目になるケースもある。灘校に指名されてしまったがために安心しきってしまって全く努力しなくなってしまった子どもたちを数多く見てきた。「東大までのヒト」という言葉だってよく使われる。プロ野球界に「ドラフトまでのヒト」という言葉があるのかは知らないけれど。

人生は自分のものなので、他人の言い分を聞き過ぎると、確かに現役では合格したけれども入ってから全然楽しくなかったということにもなりかねない。こだわるならとことんこだわればいいと私は考える。私の教え子で4浪して医学部に入った生徒もいれば、11浪してもどこにも入れなかった生徒もいるけれども、自分が納得してチャレンジを続けていたのであれば全く問題ない人生ではないか。

我々各自が持つ価値観は幼少期から積み上げてきたものなので、正解などはない。普通という概念も危険である。多数派が普通で正解なのだとすれば、あの第二次世界大戦は正解だったのかという議論になる。正解などないのだ。浪人が駄目で、現役は優れていると考えるのも極めて危険な考えである。

大切なのは指名されたにしてもされなかったにしても、努力を継続し、自分の幸せを追求しながら周囲や社会の幸せに貢献しようともがくことではないか。一時的な成功など単なる通過点でしかない。仮に合格したとしても、そりゃ嬉しいだろうけれども、だから何だと言うのだ。大切なのは単にスタートポイントに立っただけだという意識である。

指名されなかった選手が肩を落としているという報道がある。が、その選手たちは努力を継続すればいいのであって、今日指名されなかったというだけで努力をやめてしまうのであれば、スカウトの眼力は正しかったということになろう。来年以降に、今度は何球団もが重複指名するような選手に成長すればいいのだ。ただそれだけである。

逆に指名された選手たちは、その笑顔に水を差すようで申し訳ないけれども、数年でクビにならないようにこれまた努力を継続すればいい。球場のライトに照らされながら、人々に惜しまれながら、引退する選手になってもらいたい。

木村達哉

追記
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