10月31日。週一回のゴルフ。スコアは44-45の89。今年三度目の80台で、年齢と体の硬さを考えると決して悪くはない。それでも後半をもう少し慎重にラウンドできれば85までは縮められると思いながら帰路についた。

ゴルフは自分との闘いである。他人と競うわけではないのが自分には向いている。一緒にラウンドしている人はいるけれども、その人がナイスショットしようとダフろうと、私自身のスコアとは関係ない。競う相手がいるとすれば、前ラウンドの自分である。

ご存じのとおり、ゴルフの場合はスコアが低ければ低いほど良い。プロゴルファーのように60台を出すことは不可能にしても、100や90を切る（つまり、90台や80台でまわる）ことは、筋肉量の多くない女性であっても可能である。自分の腕前を過信して無茶をすると大抵はミスをする。ここでナイスショットすると上手くいけば２オンだぞなんて思うと、ボールはOBゾーンへと消えていく。

その点で我々アマチュアの場合、自分など大したことがないのだから、だいたいあのあたりに打っておこう、グリーンの近くに寄れば良しとしようなどと謙虚に、欲をかかずにラウンドすることが何より大切である。そうすると時として神様が降臨してくださるのだ。

集中しながらボールのところまで歩き、打つべき方向を確認し、ゴルフクラブのフェイスをそちらに合わせ、体幹を使って連続素振りを2回。いよいよボールを打つ段階になり、欲を持っていないか、謙虚になれているかを確認する。人間ができていない私は一打ごとにここまでしないと無欲になれないのである。

次週のラウンドに備えてしっかりと体幹を鍛え、毎日のスクワットと素振りを欠かさずにいよう。欲をかかずとは言ったけれども、それでも次回は85が出せるように準備だけは怠らないようにしよう。自分との闘いは、アマチュアではあるけれども、かなり楽しい。

木村達哉

追記
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