12月2日。学研塾ホールディングスの依頼で小学生中学生とその保護者に向けて、勉強体質はどうやったら身につくのかというお話をする。とは言っても何人の方がご参加になったのかはわからない。オンラインの場合、顔も見えなければ実際の参加者数もわからない。

味気ないと感じるのは私だけではなかろう。しかし、主催者とすればより多くの人が集まる（本当に集まっているのかは横に置いておいて）オンラインに舵を切るのもいたしかたない。講師は依頼されれば

勉強体質や暗記体質といった言葉は私の造語である。やったことがないのだからやっておこう。知らないのだから覚えておこうという体質の持ち主は、入試レベルだけでなく、人生のあらゆる場面で教養や知性の高さを発揮する。そういった人に憧れるのは世の常である。

この本には書いたとおり、灘校生でも成功する体質の子とそうでない子がいる。小学校時代に塾漬けになり、無理やり勉強させられてきたタイプの生徒の中には、灘校に入ってしまったがために勉強しなくなる者もそれなりにおられる。信じられないだろうが、何浪してもどの大学にも入れない。

それでは意味がない。せっかく生まれてきたのだから幸せに生きたほうがいいに決まっている。公立に行っていればトップクラスにいて自信満々に生活を送れたのに、超進学校に入ったばかりに劣等感に苛まれる日々を送るようでは、なんのための努力だかわからなくなる。

勉強体質について話した今日のセミナーが多少でもお役に立てばと思う。いっぱい本を読み、正しく勉強し、古い言い方かもしれないが「えらい人」になって他の人たちからありがとう！ありがとう！と言ってもらえる大人に成長してもらいたい。

そういう子どもたちが増えれば、子どもの数はどんどん減っていくかもしれないけれども日本もこれから挽回できるのではないかと一縷の望みを持っている。草の根活動ではあるけれども、日本中で子どもたちに勉強体質を作ろう、しっかりと勉強しようと言い続ける所存である。

木村達哉

追記
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