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石川県にて

2024.02.29(木) 05:00

2月29日。昨日は福井県の敦賀気比高校を訪問したが、帰りは敦賀駅から大阪方面に戻らず、逆方向への電車に乗って金沢駅までやってきた。金沢は被災地ではないと言う人もおられるだろうが、要するに石川県にお金を落としたかったのだ。

困っている方々がたくさんいらっしゃる。東日本大震災の際には仙台や盛岡、いわきや福島を訪れた。被災地を見てまわり、多くの方々と触れ合うことができた。今回は輪島である。金沢からでもバスで2時間以上かかる。2011年のときのような活動はできそうにない。

ならば、やらしい話だが、カネを落とすしかない。石川県に役立てていただければ嬉しいではないか。というわけで、普段なら泊まらないホテルに泊まり、普段なら絶対に入らない料亭(地元企業の方に紹介していただいた)に入って高い飯を食った。寄付は10万円ほどさせてもらった。

ホテルのスタッフさんたち、お店の方々、タクシー運転手さんたち、本当にに全員が示し合わせたように「石川県に来てくださってありがとうございます」とおっしゃった。山本太郎さんや杉良太郎さんのように現地に入りたい気持ちはやまやまなんですがと言い訳がましく言うと、来ていただけるだけで十分ですと仰った。
復興させるかどうかも課題でしょうね、あの辺にはお年寄りしかいなくて、我々でも輪島には行ったことがないので、何億円もかけて作り直したとしてもその街に誰が住むのかと思っていますとおっしゃったのはひがし茶屋街の料亭の大将である。

私の故郷の奈良県明日香村も同じようなものである。父の実家にはもう鉄線が貼られていて入れない。おそらく動物除けなのだろうけれども、うら寂しい気持ちになる。ただ、そうは言ってもいられないのだろう。そういう話を大将にはさせてもらった。年寄りばかりというのは、つまりそういう日が来るということだ。

完全に復興する日が来るのかどうかはわからない。けれども、少なくとも輪島が故郷という方々がその日を信じて待っておられるのであればなんとかとは思う。金沢ではなんにもできなかった私だけれども、今度は元気になった石川県を訪れよう。

歩き疲れた帰りのサンダーバードは気がついたら京都駅の手前だった。福島の前川直哉先生が「福島に行くだけでいいんです。知るだけでいいんです。それがボランティアになるんです」と「行くボラ」「知るボラ」の重要性を説いておられたが、石川県に行き、数人ではあったが現地の人々と触れ合えたのはよかったように思う。もっと力になれればよかったんだろうけど。

木村達哉

追記
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