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あれダメ、これダメ

2024.03.05(火) 09:00

3月5日。特に何も用事がない。雨が降っている。家にこもる。早朝から起き出してパソコンを立ち上げて、カタカタと文字を打ち始める。だんだん頭にかかっている霞が取れていくのを感じる。思いついたようにストレッチ。体にまとわりついた蜘蛛の巣も取れていく。一日がこうして始まる。

天性の野良なので、本来なら炬燵に入りたいところだけれども、それをやってしまうと午前中が潰れてしまうのを知っている。さくらが私の上に乗ってきて丸くなる。手の届くところに家人が珈琲を置いてくれる。ひと口すする。霞も蜘蛛の巣も取れないまま時間が過ぎる。

こうなると廃人28号が出来上がるのを誰よりも知っているので、相当疲れていてもパソコンを立ち上げて何かを叩き、その後はストレッチをすることにしている。そうすることで順調に日を始められるし、ゲンコウマダカという声にも対応できるのである。

今年も年賀状をくださった和田秀樹さんが南美希子さんとの対談で、あれダメ、これダメ、より60歳からの人生は楽しんだ者勝ちとおっしゃっている。飲みたいときに飲み、食べたいだけ食べ、煙草を吸いたいなら吸えばよろしいとおっしゃっている。精神的な束縛は多少のストレスにつながるという点では、確かに一理ある。

が、もしも南さんが私にインタビューされればまったく逆のことを話しただろう。そりゃ若い頃とは違って「あれダメ、これダメ」とは言わないにしても、健康に老齢を迎えるためにすべきことはしておいたほうがいいのは間違いなさそうに思うのである。

死んだ後から考えれば、70歳で死のうが90歳で死のうが、その20年は誤差である。それでも当の本人からすれば、つまり今から死を迎える人間からすれば一日でも長く、できれば健康な状態で長く、明るく楽しく生きたいと願うは当然で、さらに言えばなにかしら生きた痕跡を残したいと願うのも然り。

私は物書きなので、今は92作目に向けて本を書いているのだけれど、頭と手が動く限りは本を作り続けたい。そしてそのために、多少は「あれダメ、これダメ」も致し方ないなと思っているところである。さしづめ「こたつダメ、飲み過ぎダメ」と言ったところか。怠け癖まで鷹揚に認めていては本が書けないのである。

木村達哉

追記
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