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現代版組踊「息吹」

2024.03.30(土) 09:00

3月30日。現代版組踊「息吹」を観劇する。沖縄でも福島と沖縄の子どもたち(小学生から高校生まで)による「息吹」を観たのだが、いたく感動し、今回は神戸に来るというので出かけていった。「息吹」の知識がない向きはこちらをご覧いただきたい。

ご覧になった方は、もしかすると福島県会津若松鶴ヶ城が舞台なのにどうして「イーヤーサァサァ」なんだと思われたかもしれない。現代版組踊というのは沖縄の伝統芸能「組踊」に、現代的な音楽や舞踊を加えて構成された舞台様式なのである。

1999年、沖縄県うるま市での現代版組踊「肝高の阿麻和利」をきっかけに誕生した。バックバンドの演奏に合わせて所狭しと子どもたちが踊り、舞い、そして演じるのである。中高生を中心とした子どもたちが演じ、大人たちが子どもたちを支えるのである。あくまでも子どもたちが主役。大人たちは脇役である。

FacebookやTwitter、あるいはメールマガジンにて紹介したところ、それを読んだ先生方や生徒たちが神戸文化ホールに駆けつけてくださった。特に観劇している子どもたちが感動し、最後の「ダイナミック琉球」では会場の通路で一緒に踊っている子らもいた。

泣き虫の私はずっと泣いていた。一生懸命に演じる子どもたちを見ながら、敢えてハンカチを出さずに涙を流しっぱなしにしながら観ていた。会場のここかしこからすすり泣きが聞こえていた。現代版組踊「息吹」を演じる子どもたちは眩いほどに輝やいていた。

なかには「息吹」があるから生き甲斐ややり甲斐を感じて稽古に通う子どもたちもいるだろうと思う。学校では持てる力を発揮できずにいても、現代版組踊だからこそ頑張れるという子らもいるのではないだろうか。英語や数学ができなくても、なにかしら一生懸命であればカッコイイのである。

プロデューサーの下村さんをはじめとするサポーターの大人たちにも感謝申し上げたい。沖縄で観た「鬼鷲」に出演していた女の子を見かけたので声をかけた。感動した、素晴らしかったと言うと、にっこりと微笑んでくれた。「息吹」の子どもたちは最高にかっこよかった。

木村達哉

追記
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